Ae fond kiss…

これまで観た彼の作品は、だいたいがスコットランドが舞台になっていて、いつも強い訛りの英語という印象があるけど、「やさしくキスをして」も同様、そういう意味ではローチ節。ラブ・ストーリーを基本にしつつ、宗教と家族がどれだけ個人の生き方に大きな影響を与えるか、についてローチ御大が映像化してみせる。なかなか秀逸なラスト・シーンにホロリと来てしまうのは年齢のせいかも知れないなあ。

DVDを観たあとで、いろいろ検索していたらケン・ローチが今年のカンヌでグランプリを受賞したことを知った。日本公開はちょうど今月なのだが、東京ではわずか2つの映画館でしか見られないらしい。ローチのマーケット規模にふさわしいのかも知れないが、カンヌ最高賞を受賞することが分かっていたら、もうちょっと増えていたのかも。

それからクストリッツァの新作が今年公開されてたこと、欧州映画事情に疎くなっている自分にも気づいた。多額の広告費が使われる大作の状況はTVなどで嫌でも目にするけど、ヨーロッパの優れた作家の動向については自分で調べないとダメみたい。

repair

shoji

自転車前輪のパンクを直した後、前から気になっていた破れ障子を繕う。ホームセンターで購入して、ほったらかしになっていた障子紙はすっかりホコリを被ってしまっていた。そして、同時に買ったはずの両面テープは見つからず、実母よりヤマト糊を水で溶いて刷毛でやると良いとのアドバイスを受け、適当にやってみた。ひとつの升目が大きめなので、切り出すのが面倒くさいけど、後ろの見えない部分なのでかなりアバウトでいいみたい。ポイントは張ったあと霧吹きで軽く湿らせてやること。乾くとピンとはる感じになる。障子紙と糊というのは、本当にスグレモノであることを痛感。当然のことだが日本の風土にバッチリなのだ。張り替えた障子紙は気持ちいい。

Sansevieria

Sansevieria

あまり水をやらず、直射日光にも当てないのがよしとされているのに、久しぶりだからと水を与えて、たっぷり日光浴させた先代は、その後数日してお亡くなりになった。わたしが悪い、スマン。後継ぎを近所のホームセンターで購入。サンセベリアといえば、出てきたころはずいぶん高価だった印象があるけれど、最近は比較的安く売られているようだ。

帰り道に図書館でサイクルスポーツ最新号と先月号を読む。安く売っているが、広告の多い雑誌。あっという間に終わる。レースの記事も読まないので、ほとんど読むところは限られているせいもあるが。ただ私の知っているだけで自転車雑誌は3誌以上あるけれど、これだけインターネット上で情報交換が行われているのに、どんなニーズがあるのだろうか。どれも似たような雑誌だし。ひょっとすると消費者はメーカー広告を買っているのか。だとすれば雑誌が売れなくなるのも分かる。親鸞本を借りるか迷ったが、ダイベックの「シカゴ育ち」を読み終わってからにしようと思いとどまる。

昼食は家に帰って餅入りうどん、おいしい。

再びサンセベリア、付属の鉢はプラスチックのものだったので、陶器のものに移し変える。植え替えなんて何十年ぶりだろう。いちおう園芸学部卒なんですけどね。

riding in the rain

Umbrella

雨の中、傘を差してまで自転車に乗ることにわたしは否定的だったのだが、きょうは駅からの帰り道に初めてやってみた。それほど強く降っていなかったせいもあるが、何事もなくスムーズに自宅に到着。もちろん、濡れないのは頭くらいで、首から下はどうやっても濡れてしまうが、それでも歩いて帰るのに比べて時間が短いので、何だか思っていたよりイイナと思った。

そもそも、風の強い日に霧雨が降っていたりすると、傘を差している意味があまりない。それでも差し続けるのは、頭から濡れてしまうと情けない気持ちになる、とか、精神的な影響が強いからなんじゃないか。

とはいえ、明日の朝も雨の中、自転車で駅まで行くことはないだろうな。

bunches of watercress

watercress

妻の苦手な買い物、それはクレソン。存在感が薄いのか、いつも買ってくるのを忘れてしまい、夕食前になってわたしが買いに行くことになる。ところが、小金井ではこれがなかなか手に入りにくいのだ。ちょっと遠いスーパーまで行けばあるのだけれど、近所にあるスーパーにはことごとく置いてない。小金井の人たちはあまりクレソンが好きではないのかもしれない。

Wikipediaにはオランダガラシという表記があって、日本に最初に根付いたクレソンは、レストランで出た切りくずが排水に混じって上野不忍池に流れ込んだものだそう。

結局、きょうはクレソンなし。

ebisu

職場の近く、きょうから椙森恵比寿祭、ベッタラ市。朝から大量のベッタラ漬けが運び込まれていた。仕事が終わって、近くを通ったけれど、いつもは空っぽになる夜の道が散策をしたり、片づけをする人たちでザワザワしていた。

江戸東京歳時記をあるく

biz

ひさしぶりに忙しい一日、ランチの機会を逸した。

Il Bidone

hake

午前中、幼稚園が休みだった次男と小金井公園。後ろに子どもを乗せたままサイクリング・コースを爆走、気持ちはツール。午後、はけの森美術館。「はけ」については、こちら参照。中村研一回顧展は第2次世界大戦を挟んで活動を続けたアーティストのどこか寂しいけれど、力強い個性が伝わってきます。油彩、エスキース、陶芸、使っていた道具、愛用の揺り椅子まで多彩な展示。敷地内には小金井の人気菓子店がカフェをオープンしており、辺鄙な場所、けっして安くない値段ながら盛況を呈していたのには正直驚いた。

はけの森美術館