Into the deep

grease_gun

3月に新しいバイクを買って、1ヶ月近く。ここまでまあ順調に走ってくれています。本当ならマフラーはこれにしようとか、ハンドルはこんなタイプ、ウィンカーはこれに付け替えてとか外装をいかに自分の好みにするかという方向に走るところでしょう、わたしも当初はそうでした、というか実際に手元にバイクがやってくるまでの方が、そういうことに没入していた気がします。

ただ、いろいろメンテナンスなどについて調べていると、本当に細かなことが気になってきます。どんな工具が必要なのか、グリスはどんな種類を使うのか。最近の私はバイク好きというより、工具好き、グリス・潤滑剤好きの傾向が強いです。ちょっと規模の大きいホームセンターに行ったりすると、ワクワクしてしまいます。あーインパクトレンチってこれかあ?、とかエアコンプレッサー6800円?安いなあとか、ディープ・ソケットいいねえ・・・などなど。

今日購入したのはグリス・ガン、ウレア、モリブデン、リチウムの各グリス。1ヶ月前にはまるで知らなかった世界をさまよっている。

Remote age

Kai_apr_2006

通勤時間はバイクでも電車でも1時間くらいになる。バイクの場合はいろいろ経路を試してきたけれども、最近はもっぱら井の頭通りから甲州街道というシンプルな道ばかり通っている。じつはこのコースは最短コースではないし、時間的にいつも早く走れるというわけでもない。はじめのころは五日市街道から青梅街道、靖国通りといったコースも走っていたけれども、あまり長続きしなかった。こちらのコースの方が距離的には短いはず。

五日市街道はとくに歩行者との距離が近く、いつ何が飛び出してくるか・・・という不安感が大きい。それに比べると、甲州街道などはほぼ自動車専用なので、あまり歩行者のことを気にしなくてすむ。だから比較的疲れが少ないのかなあ・・・などと思っていた。

でも中沢新一のアースダイバーとか読んでいると、もしかしたら古代の記憶がわたしの運転に影響を与えているのかもしれないなあ・・・などと考える。Wikipediaなどで調べると、やはり甲州街道のほうが参勤交代やら、なにやらいろいろな人が通ってそれなりに沈殿しているモノが多いようだ。ある程度のスピードで走っていると、建物とか店、人などはあまり目に入らない、というか注意しているヒマがないから、走っているときに感じる風とか空気(排気)などでその道の印象が決まる。そしてその結果、井の頭通り?甲州街道のほうが私の感覚にフィットするのだ。不思議な過去の記憶がわたしの通勤路を決めているのかもしれない、と思うとなかなか楽しい。

SR400

SR400

3月中旬に私にとって3台目となるヤフオク・バイクの落札に成功、これまでで最も大きい排気量となる400cc単気筒だ。高校生のとき以来、20年ぶりくらいで相鉄線に乗って、当時自宅の建て替えのため半年くらい住んだ上星川駅に降り立った。この駅からしばらく歩いたところに、売り手の工房があるのだ。

この出品者の元を訪れるのは2回目。前回は下の子どもを連れて別のバイクを見に来たときで、残念ながらそのブツは予算オーバーで落札できなかった。そして、その下見のときにたまたま見かけたバイクが後に私が落札することになったバイク。そのときは、まだ出品前だけど、こちらの方が多分高くなるでしょうと出品者であるバイク好きのお兄ちゃんは言っていた。そして、たまたま競争が少なく、思ったより安く私の手に落ちた。

ピックアップして第3京浜で戻ってきたのだが、前のバイクに比べるとエンジンの振動がダイレクトに身体に伝わってきて、乗っている感が違う。なんとも気持ちのいい夕方だった。