life

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「組長のはまったガンダム」と表題作「BA-BAH」がとくに笑えた。これまで読んだ橋本治の本はいつも考えさせられる暗い短編ばかりだったので新鮮。

たまに読売新聞でフムフムと読む数少ないコラムを書いてる是枝裕和監督の「歩いても歩いても」をDVDで。カンヌで賞を獲った作品は未見で、これが多分初是枝かと。最近は見るDVDとか映画を選ぶのに「まどぎわ通信」という映画評のウェブサイトを参考にしていて、いまのところハズレがない。この作品は昨年度の洋邦混在のベストランキングで5位、邦画ではトップランクに挙げられていたので期待していた。そして、その期待は裏切られることがなかった。ただこの映画について説明するのは難しい。事件があるわけでもなく、悲劇が展開されるわけでもない、ストーリーがあるといえばあるし、ないといえばない。ところが見ている間も見終わっても、わたしには何か言葉にできない感慨深いものが確実に湧きあがった。これは橋本治の小説にも通ずる感覚なのだけれど、いくつかのエピソードを紡ぎながら、人生とか普遍的な慣習、共有感覚を浮き彫りにしていく手腕、いわば翻訳不能なものを映画にできる是枝監督の技量はほんとにスゴイと思った。映画的に詳しい説明は「まどぎわ通信」を読むべし。http://d.hatena.ne.jp/madogiwa2/20080628

是枝監督の次回作が、わたしも好きな女優ペ・ドゥナ主演だそうなので、こちらも期待している。

successors

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杉山茂樹は「4-2-3-1」というサッカー戦術書が相当売れたのか、「オールナイト・サッカー」という雑誌を出してる。コレがかなり岡田監督バッシングの内容となっていて刺激的ではある。代表監督をどうやって選ぶかを識者がプレゼンしている企画はかなり面白い。ただ、あーこういう見方もあるのね、と納得できる人はどれくらいいるだろうか?がんばっているので私は応援したいけど、彼の後を継ぐひとを育てられるかどうかが肝だろうな。あ、岡田監督じゃなくて杉山茂樹の話ね。

幼稚園の卒園式が昨日行われて、滞りなく終了した。大きなケガとか病気もなく卒園できたのは本当にラッキーだと思う。もちろんそれを支えてくれた多くの人たちの存在があったことにとても感謝しなきゃいけない。そして、きょうから小学校入学までは毎日彼は家で過ごすことになるから、それはそれで大変。でも次男坊がいることでできないことを思うのではなく、彼がいることでできることを考えたい。なんてったって、あと10年もしたら「抱っこして」なんて言われなくなるわけだから。でも6歳児はけっこう重い。

Elis

最近はElis Reginaばかり聴いている。前からCDは持っていたけれど、どういうわけか、何をきっかけにしたか思い出せないが、ビビッときてしまい。それからはElisであれば何を聴いても良い状態。いろいろ音楽を聴いていると、こういうことがたまにある。というか、いろんなものにビビッとくる頻度は年とともに高くなっているような気がする。本も同じようなもの。ちなみに宮城谷昌光はわたしにはまだ早いみたいだ。彼のエッセイを集めた「他者が他者であること」には、まったくシンパシーを感じられなくて、読むのをやめてしまった。こんなこともある。

それはさておき私の中のブラジルブームはいまだ鎮火する様子はみえない。だいたいポルトガル語も分からんのにChico Buarqueがどうとか、Ney Matgrossoがどうとかよく言えるよなあ。いや、だから、歌詞分からんでも、感じることできるでしょう音楽は。と自分に言い聞かせつつ、それでもいまさらElisなのか、と思う。すばらしいタレントを持った歌手に共通するスタイルに「笑いながら唄う」があると、勝手に決めつけてるのだが、Elisもそうなのだ。笑いながらというのは単に笑顔で唄うということではなく、笑い声を交えながら唄うということ。上に貼っつけたYouTubeはそうでもないけど、この曲のオリジナルのスタジオ・テイクでは、Elisがおもいっきり笑い声をあげながらの楽しい録音が聴ける。
コイツね
Elis

同様にSam CookeとかOtis Reddingの笑いながら唄う曲が頭のどこかでいつも鳴っている。アフロ系アメリカ人を取り巻く環境としては今と比較すれば相当ひどかったはずだけど、それでも笑いながら唄えるってえのは、いくら白人マーケットに食い込もうとしてたとしても天才かアホのどちらか。Elisにしたって、ブラジルの軍事政権はかなり酷かったらしいから、笑ってる場合じゃないはずだろう。それでも笑っているのは、彼、彼女らに、何だか分からんが降臨してくるものがあったんだろうと想像する。それが自分にとって気持ちのいいもので、自然と笑うことができたのだと。悲しいのを通り越して笑うしかなかったとしたら、それこそ哀しいけれど。

抄録 2009-03-16 とぃってます

  • 夜勤明けのダブルワッパーチーズセット #
  • 帰ってから今朝のインテル対フィオレンティーナ録画観戦。前半の危ない場面は守護神ジュリオ降臨してました。後半はムトゥ、ジラルディーノにほとんど仕事させなかった。最後のズラタンはオマケ、自足100キロのシュートだって #
  • きょうも夜勤なので、これから昼寝 #
  • 福沢諭吉著 齋藤孝訳「学問のすすめ」筑摩新書読了。解説にあるように「ザックリ」とした語り口は明治が始まったころの雰囲気にぴったりなのだろう。細かところでツッコミたくなったけど、それはよくないらしい #
  • 通勤途上、中野でラーメン食べてディスクユニオン中古。Elis ReginaとJohn Martynゲット。まだ時間あるのでコーヒーショップで宮城谷昌光読む #

抄録 2009-03-15 とぃってます

  • 9時起床、犬の散歩して、午前中はプロ仕様頑丈ハンガーの組み立て、旧ハンガーの解体処理などで過ごす。それにしてもMediaMonkeyとLastFmの相性が悪くなったので、またWinampに戻す #
  • これから夜勤 #

抄録 2009-03-14 とぃってます

  • 6時半起床、モノすごい風の音、なんだかワクワクして洗濯などしてみる #
  • Check out the Top Twitter Cities list from @grader. Did yours make it? http://twitter.grader.com/top/cities #
  • 強風は止んだ模様なので、小雨降るなか犬の散歩 #
  • 埼玉スタジアムに向うため西国分寺で武蔵野線に乗り換え #
  • 東川口で埼玉高速線に乗り換え #
  • 雨なのにスゴい人出 #
  • 埼玉スタジアム到着 http://f.hatena.ne.jp/twitter/20090314130532 #
  • 寒いけど屋根があった http://f.hatena.ne.jp/twitter/20090314154857 #
  • 新宿紀伊国屋で図書カード買って、となりのディスクユニオン中古センターへ寄る。寒さはすっかりゆるんだ #
  • 西荻窪の戒でひと休み #

抄録 2009-03-13 とぃってます

抄録 2009-03-12 とぃってます

  • 夜勤明け、吉野家で親子丼食べて、神田駅にて電車待ち。お供はBrinsley Shwarzのベスト盤 #
  • 駅からの帰り道に漫画「20世紀少年」6-10巻とDVD「歩いても歩いても #
  • 」借りた #
  • 昼寝の前にマンU対インテル録画で見る。残念な結果だが試合は面白かったし、来シーズンはきっと優勝してくれることでしょう。夕食は豚しょうが焼き、かぼちゃの煮物おいしゅうございました #
  • これから仕事 #

抄録 2009-03-11 とぃってます

  • 夜勤明け、神田駅にて電車待ち。お供はEdu Lobo #
  • 帰宅してすぐ定期点検のため車のディーラーへ来てみれば、2時間かかるらしい #
  • 印象的な看板 http://f.hatena.ne.jp/twitter/20090309112938 #
  • 腹減ったのでリアルマンセーでタンシチューランチ1030円也 http://f.hatena.ne.jp/twitter/20090309113514 #
  • 万世タンシチュー http://f.hatena.ne.jp/twitter/20090309113916 #
  • 夕食は焼き魚メダイ、野菜の煮物などなど、おいしゅうございました #
  • 子どもたちと風呂、猛烈に眠くなってきた #
  • ビジャレアル対パナシナイコス再放送観戦、なかなかいい試合でした #
  • いまからパリ・ニース第2ステージ。だけどなんで元TFMの永田アナが実況なの? #
  • 7時に長男に起こされて、音読の聴き役したあと、バナナブレッド、ベーコンエッグの朝食、犬の散歩まで完了 #
  • 次男を幼稚園に送り込んでから、妻とともに小金井公園プール。わたしは1キロ泳ぐ。そのあとスーパーOKで買い物に付き合う。久しぶりにCinzanoドライ買ってみた。うまいねやっぱり #
  • 昼は小エビとバジルのパスタ。幼稚園に次男を迎えにいって、そのまま病院で次男の予防接種 #
  • 午後は餃子包みを手伝う #
  • 夕食は餃子、いつも食べすぎてしまう。子どもたちと風呂 #
  • DVDでThere will be blood、んーどうなの?絵はきれい、音楽もよい、演技もいいんだけど、アメリカの開拓史に興味ないので、イマイチ。もう一回見てみたら分かるかしら #
  • そろそろ寝ます、あと4時間でCL始まる #
  • 4時半起床、リバプール対レアル・マドリを見るが、前半途中で勝負が決まってしまったので、パナシナイコス対ビジャレアルに切り替えた。いい試合 #
  • 試合終了で再びベッドに戻ったけれど5分後に長男に起こされ、音読の聴き役、朝食とって、犬の散歩、次男を幼稚園に送り込んで、灯油をスタンドで購入。リッター10円くらい安くなってた #
  • 小金井公園プールで1.2キロ泳ぐ、帰り道に村上春樹「この世の終わりとハードボイルド・・・」、若田光一「国際宇宙ステーションとは何か」を再度借りる、妻のリクエスト #
  • 昼は納豆と五穀米、餃子にひじき #
  • 夕食に鮭チーズ焼き他、美味しかったー。子どもたちと風呂入って、仕事に向う #

ISS

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中学生のとき以来ブルーバックスという科学本シリーズの一冊を手にしている。若田光一著「国際宇宙ステーションとはなにか」。そのまんまのタイトル。文章もかざりっけが無く、ストレートで武骨。でもついつい手を伸ばして読んでしまう。そこには、たとえば宇宙ステーションでの酸素や飲料水供給と二酸化炭素処理、また食事、トイレなど、地上でわたしがごく普通に享受している環境を、どうやって宇宙空間で同じように実現しているのか、そしてそれがどれだけ大変なのかといったことが簡潔にまとめられている。またこの事業はロシアとアメリカが中心となっているため、メインとなる言語は英語とロシア語で、実際のトレーニングも両方で行われるから、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士たちはその両方に通じている必要がある、などなど。とにかく実際に現場での見聞がもとになっているので迫力というか、説得力が違う。

そして、国際宇宙ステーションというプロジェクトを支えるために必要なチームワーク、プライオリティの決定過程、緊急時の対応訓練がどのように行われているのか、ひとつの間違いや些細なアクシデントが乗組員の生死に直結するような過酷な環境で何か仕事を進めようとしたら、地球上では見過ごされてしまうようなわずかな疑問もすくい上げて処理していくことが求められると著者は言う。譬えが正しいか分からないが、負けることが絶対許されないサッカーチームみたいなものかと。そこにはいわば宇宙好きのジョゼ・モウリーニョが集まってるのだ。若田は常に「Question and do not defend」というアメリカ航空技術者の言葉を念頭において仕事をし、「Situational Awareness」、「運用のセンス」を磨くことにプライオリティを置いている。どのキーワードも地球上で暮らす家族や会社でも通ずる部分は大きいと感じた。

その特殊な環境でさまざまな実験が日々行われ、私たちの地球上での生活の改善のためにフィードバックされているということは、TVとか報道で何となくイメージしてたけど、逆に宇宙空間で人間的な生活環境を整えるために供給される食材、衣服などは、地球上より厳しい基準をクリアする必要があって、そのために技術開発も進んでいるとのこと。事ほど然様に、この本にはあまり「宇宙の神秘」だとか、「美しい地球」賛美、そのほかオカルト的な要素はほとんどない(ブルーバックスだから当たり前か)。若田の宇宙への思いがどのような変遷を遂げてきたのかも気になるところだ。

宇宙との関わり合いは、これから先どんどん増えていくことはあっても少なくなることはないだろう。だけど、この本はそういう視点で書かれてないような気がする。むしろ、大きなプロジェクトを実現するためのハウツー本。だからとても面白くて、得るものも多いけど、宇宙に行ってみたい!という気持ちにはならないんだよなあ。いろんな香りのするマーケットだとか、うまいメシを喰わせる屋台だとか、発見の多い本屋だとか、どっちかというと、そんな場所の方がまだ好き。想像力が足りないせいばかりじゃないと思いたい。