夕食後に子どもたちとそば粉入りスコーンを作った。明日の朝食が楽しみ。
tax and banks
快晴の午前中に市役所にて育児手当の延長手続き。到着してみると、窓口ではおじさんが苦情を述べ立てていて担当の男性も困りきった表情。何が問題なのか分からなかったが、「オレは仕事に穴あけて来てるんだよ!どうしてくれるんだ、このヤロウ!」と繰り返していて、険悪な空気が彼らを取り巻いていた。一方、わたしの受付窓口の女性は、自分の仕事に没頭しているのか、同僚を心配するそぶりも見せずに淡々と私の書類をチェックして、さっさと終了。隣のおじさんはまだ文句を連ねていた。
長崎市長の件もあるので、ヤクザが絡んでいる可能性もある。しかし私みたいに平日に休みがあるならいざ知らず、わざわざ仕事を休んで、役所に来るのは、実際けっこう面倒なことに違いない。育児手当だから、夫婦どちらかが対処できるだろう・・・と役所が考えているとすれば、時代遅れだ。自治体は今ではそれなりに権限を持っているはずだから、これから変わっていくのかもしれないが。
その後、銀行にて税金の支払い。番号札をとってソファに腰掛けると、あまりの気持ちよさに横たわりたくなる。雑誌も新しいものが揃っていて、大型液晶TVで案内を流していたり、何だか長時間この場所で過ごすのを前提としているような環境が整っている。
そして有名タレントを起用したポスターが壁を埋めている。TVを見れば同じ銀行のCMに一日何度も遭遇する。こういった広告費とか居心地の良いソファや雑誌代を削れば、ATM引き出し手数料なんて要らなくなるんじゃないだろうか。個人の利用客獲得が大手都市銀行にとって、そんな死活問題とは思えないし。いつか銀行が窓口業務をアウトソースする日が来るかも。
銀行で待たされながら、役所に向かう途中に延々と待たされた「開かずの踏み切り」を思い出した。
D.E.
けさは小雨がそぼ降る中、犬の散歩。短い靴下をはいて長靴をはいたら、右くるぶしのちょうど下のところが靴擦れになって、一日中ヒリヒリしていた。通勤の帰り道、かばんに入ったままだったMDプレーヤーでDave Edmundsのベスト(写真上のLPから昔起こした)を聴いていた。ちょうどJR神田駅に到着したところで、”I Hear You Knokin'”が始まったのだけれど、きょうはなぜか駅前でストリート・ミュージシャンがサックスの音も高らかに「悲しい色やね」(上田正樹)を演奏していて、Daveの演奏がよく聴こえなかったので爆音でリピートして対応。アナログのノイズが懐かしい、でも家ではもう聴けないんだよなあ。デジタル化も最近は簡単になってきているけれど、もうわずかしか残っていないレコードのために投資するのは躊躇してしまう。自転車のホイールを新しくするほうがプライオリティとしては断然高い。
堀江敏幸のエッセイ集「回送電車」。最初はインテリ度が高すぎてついていけない感もあったけど、ひとつひとつの文章が短いことや、年齢が近いせいか取り上げられているトピックに親近感があって、妙に引き込まれた。なかでも「三行広告について」は秀逸。続編も図書館でみつけたが、フラナリーをまた借りたので、しばらく我慢。「パーカーの背中」を電車の中で読む、この圧力は何なのだろう。小説でこんなことが可能なのだ。
SD, Norah, Phil
bottle
暑い日の自転車通勤は、水も冷たいほうがいいと思い、最近は出かける前に凍らせたりしてみたが、どうもプラスチックのボトルでは保冷効果に限界がある。ので、魔法瓶が望ましいのだが、いかんせん高いし、サイズも大きく自転車のボトルケージ規格など無視して作ってあるだろうから、なかなか難しいだろうな、とは思っていたが、きょうホームセンターに観葉植物を買いにいったら、保冷保温を兼ねたスリムボトルが500円で売られていたので買ってみた。
帰宅後に試してみたところ、無事ボトルケージに装着できた。これで、真夏の昼走行もすこしは快適になるかも。
備忘録:
ポトスはサトイモ科常緑ツル性、明るい半日陰、窓際、冬乾かし気味に管理で-5度まで耐える。春?秋、表土乾いたらタップリ水。
drink
dead end
giro
ジロ・デ・イタリア最終ステージはペタッキのスプリントだけがすごかった。レースをTV観戦した翌日の自転車通勤はいつもよりタイムが良かったりする、ツアー・オブ・カタール、パリ・ニースなどなど。やはりイメージを持って乗るのと、そうじゃないのでは走りが違ってくるのだろう、これはスポーツ全般にあてはまると思う。
今朝はカラスが近所のあちこちでゴミ袋に対する攻撃を同時に展開していた。おとなりのおじさんは、他人の家のゴミ袋が破られて中身が散乱しているのを、あっという間に片付けて、しかも防護ネットを加工してオモリを追加したりしている、しかもこれも他人のネットだ。おじさんの説によれば、繁殖期だからカラスも必死なんだ・・・ということ。しばらく我が町の直面しているゴミ問題、隣の自治体に処理を依頼せざるを得ない状況などについて話した。そのなかでおじさんはガンを患ったことがあるということを知った。そして、けさ公園のそばで猫が車に轢かれていたのを、見るに見かねスコップを持っていて葬ってやったとも。
カラスのいたずらに対しては腹が立つし、パチンコで逆襲してやりたいと短絡的になりがちだが、となりのおじさんの対処の仕方をみて、これがベストなのかも思った。
washi
日本橋の職場からJR神田駅に向かう途中にある小津和紙博物舗という場所では店頭で紙漉きの実演をやっていて前から気になっていた。夜勤明けだといつも10時前に店の前を通りかかり、開店前ということで、これまで機会がなかったが、先日はちょうど10時ぴったりに店の前だったので入ってみた。
母親が書道をやっているので、何か買ってみようかとおもったけれど、その種類があまりにたくさんなので驚いた。迷っていると、店員のおばさんが近づいてきたので、いろいろ訊いてみると、このおばさんがまたすごかった。文字通り立て板に水で次から次へと商品を目の前に広げながら、「こちらは越前の、こちらは土佐で最高級品になります・・・云々」。習字に使う薄い紙が一枚231円とかする。説明によるとパルプをほとんど使わず、手漉きで仕上げたものがもっともグレードが高いということ。原料の産地ということもあって、土佐にいいものが多いとのこと。
もちろん、練習用には台湾や中国産のものがあり、こちらは一枚3円とかだから100枚でも300円と激安なのだ。最高級品を一包み100枚とか買うと2万円超えてしまう。この差はわたしには分からないけれど、にじみとか書きやすさが全然違うらしい。店内には試し書きのコーナーもあるので、上級者は確認した上で購入することができる。まさにプロショップにド素人が足を踏み入れてしまったのだ。でも店員のおばちゃんはこちらの恐ろしく初歩的なつまらない質問にも丁寧に答えてくれ、これもまたプロの対応だった。
時間がなかったので2階にあるギャラリーには寄れなかったが、あのおばちゃんの説明付きで見てみたいものだ。創業は1653年、354年前。1階のトイレの広さも半端ない、スゴすぎる。