Wise Blood

ampam-man

週末、夜勤明けに寒風吹きすさぶ秋葉原へ。

午前中から外国人を含む買い物客があふれている。アニメ関連ショップとじゃんがら・ラーメンの前には早い時間から行列していて、裏通りには相変わらず怪しいアジア人が何かを売りつけようとしていた。

今回はすでに一杯になってしまったetree用の新規ハードディスクを購入するのが目的。前回と同じ80GBのモノでだいたい6000円足らず、PCへの接続機器とCD-R30枚合わせても1万円しない。iPodを買うよりずいぶん割安だと思う、欲しいけど。

最近のetreeはグレイトフル・デッドのサウンド・ボード音源がこれまでになく出回っているために、いくらダウンロードしても追いつかない状態で、それ以外のものは極力保存しないようにしているのだが、それでもすぐ満杯になってしまう。GD以外だと、MM&W、Steve Kimock Band、Skerikといったところが、いまのマストだろうか。

あと、フラナリー・オコナーの「賢い血」は読んでいてドキドキしまくった小説。以前「オコナー短編集」というのを読んで、何だか見てはいけないものを覗き込んでいるような、腐った傷口のような生々しさを感じていたのだが、この作品でも基本的に同じ。オコナーはキリスト教を通じて考え、書くので背景を知っていると、より楽しめるのかもしれないけれど、別に知らなくてもよし。

きょうは、PC用の機器が増えて電源が足りなくなったので、駅前の家電店へタコ足電源タップを買いに次男を連れていった。次男の興味はいま「食」と「キャラもの」。家では毎日食い倒れ、散歩をしていて夏ミカンがなっている樹を見つけると、「あれ食べたい」と言って、飛びつこうとする。

賢い血

Snow

reysnowkaisnow

東京では久しぶりの雪になった。午前中に徒歩で15分くらいのスーパーへ買い物に行く。思ったより道に雪が積もっていない。バイクに乗るような服装で出かけたら、帰り道には少し汗ばむくらいだった。風もないし、それほど寒くない。

郊外のスーパーにも最近はスペイン産の有名なシェリー酒などが置いてあって、これが結構安いのでついカゴに入れてしまい、レジでお金が足りなくなりそうになり、ちょっとドキドキした。スモーキーな味わいがあってシェリー酒はおいしい。昼飯を食べて、近所の公園に出かけていくと、すでに巨大な雪だるまが完成されていて驚いた。雪の中で遊ぶのはけっこう楽しいものです。

DL

run

中沢新一が序文をつけた「ダライ・ラマ、生命と経済を語る」という本を読んだ。この組み合わせに、とにかくわたしは弱い。この本も偶然図書館で見つけたのだが迷わず借りた。仏教に帰依するフランスの実業家がダライ・ラマにインタビューしたもので、これまでとはちょっと違う視点、中沢新一曰く、「今回のダライ・ラマは違う!」だそう、とはいえ内容的にはそんなとっぴな話になることなく、いつものようにブレの少ない、バランスのよいダライ・ラマがいて、心豊かになれる文章があふれている。

私事だが、先日バイクで走行中に交差点で転倒し、救急車で搬送された。左からゆっくり出てきた救急車に驚いて、急ブレーキをかけたら転んでしまい、ハンドルで胸部を打撲、中々痛みがとれない。救急車の目の前で倒れたので、すぐに救急隊員が飛び出してきた。心停止の患者を迎えに行く途中という彼は、すぐに別の救急車を呼ぶので、ここから動かないようにと言い残し去っていった。私としては夜勤に向かう途中でもあったし、意識はハッキリして、そのときは特に大きなダメージも感じられなかったので、何も言わずに去ろうかとも考えたが、やはり大事をとって待つこと5分くらい、登場したのはフル・サイズの消防車!えーっ、これに乗ってくのかよ?って思ったところ、ほどなく救急車も到着。このエリアの大隊長をつとめるという人物が、かなり丁寧な口調で、どうしてあなたを置いて救急車は別の患者のところへ向かったかを説明してくれる。まあディスクレイマーっていうところか。それにひきかえ、警察の担当者のぞんざいなことといったらなかった、すごく失礼な感じ。

冬の厚着のおかげか、外傷はなく、履いていたオーバー・パンツがところどころ破れ、革ジャンがこすれた程度。ただ、バイクはフレームがゆがんでしまったようだ。わずかだが左手の方が前に出ている感じがする。エンジンのかかりも悪くなった。

そんなこともあって、ダライ・ラマの本はタイムリーだったのかもしれない。こんなときフラナリー・オコナーはちょっとキツイっすね。

ダライ・ラマ、生命と経済を語る

late post

newyear2006

No Direction Home」を見た。先日図書館で「Chronicle」の日本語訳を借りて読んだばかりだったので、予習ばっちり、むしろ知ってる話が多くて新鮮味にかけてしまった感もあった。ただ、吉祥寺の狭い映写室に似合わない巨大スピーカーが効果を発揮して、演奏シーンは大変楽しむことができた。ロックは爆音に限ります。

NHK BSでロック誕生50周年の特別番組、3パート連続再放送を見た。萩原健太氏がホストをつとめ、伊藤正則氏やローリーらのエピソードや様々な映像でもって、その歴史を振り返る内容で、とても楽しむことができた。とりあげられたアーティストはどれも知っているひとたちばかりだったのだけれど、自分が好きでCDを集めているアーティストはひとりも取り上げられなかった。そうか、つくづく自分はロックのメインストリームとは縁がないんだなあと感じた。

その番組で初期U2の映像を見て思い出したのが、「Chronicle」でボノがディランの家を訪れるシーンとチェルシーのジョン・テリーの顔だった。似てるんだよねえ。

「Chronicle」 ライノの書評