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中沢新一が序文をつけた「ダライ・ラマ、生命と経済を語る」という本を読んだ。この組み合わせに、とにかくわたしは弱い。この本も偶然図書館で見つけたのだが迷わず借りた。仏教に帰依するフランスの実業家がダライ・ラマにインタビューしたもので、これまでとはちょっと違う視点、中沢新一曰く、「今回のダライ・ラマは違う!」だそう、とはいえ内容的にはそんなとっぴな話になることなく、いつものようにブレの少ない、バランスのよいダライ・ラマがいて、心豊かになれる文章があふれている。

私事だが、先日バイクで走行中に交差点で転倒し、救急車で搬送された。左からゆっくり出てきた救急車に驚いて、急ブレーキをかけたら転んでしまい、ハンドルで胸部を打撲、中々痛みがとれない。救急車の目の前で倒れたので、すぐに救急隊員が飛び出してきた。心停止の患者を迎えに行く途中という彼は、すぐに別の救急車を呼ぶので、ここから動かないようにと言い残し去っていった。私としては夜勤に向かう途中でもあったし、意識はハッキリして、そのときは特に大きなダメージも感じられなかったので、何も言わずに去ろうかとも考えたが、やはり大事をとって待つこと5分くらい、登場したのはフル・サイズの消防車!えーっ、これに乗ってくのかよ?って思ったところ、ほどなく救急車も到着。このエリアの大隊長をつとめるという人物が、かなり丁寧な口調で、どうしてあなたを置いて救急車は別の患者のところへ向かったかを説明してくれる。まあディスクレイマーっていうところか。それにひきかえ、警察の担当者のぞんざいなことといったらなかった、すごく失礼な感じ。

冬の厚着のおかげか、外傷はなく、履いていたオーバー・パンツがところどころ破れ、革ジャンがこすれた程度。ただ、バイクはフレームがゆがんでしまったようだ。わずかだが左手の方が前に出ている感じがする。エンジンのかかりも悪くなった。

そんなこともあって、ダライ・ラマの本はタイムリーだったのかもしれない。こんなときフラナリー・オコナーはちょっとキツイっすね。

ダライ・ラマ、生命と経済を語る

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