Tango

Ney様いまのところ最新スタジオアルバムである2009年のBeijo Bandido。

冒頭が超カッチョいいタンゴ、Tango Para Tereza。他人の書いた曲を取り上げて、自分は唄う事に専念しているアーティストらしいので、この曲もどなたかのカバーと思われるが、くわしいことは分かりませぬ。ブラジル人の作とのことなのでオーソドックスなタンゴというよりは、ブラジル的タンゴとでもいうのだろうか。それにしてもストリングスのスピード感あふれるアレンジ、転調のあざやかさ、そしてもちろんネイ様円熟のほどよく枯れた歌唱、とオープニング曲からノックアウト必至のアルバムですな。それから大のお気に入りらしい名曲(アタシも大好きな)Segredoの再演も入っていてお得かと。

お、そういえばHarry Nilsson、彼のレコーディング・キャリアでは晩年といってもいい76年のアルバム「眠りの精」Sandman。

1曲目がI’ll Take A Tangoだった。ことほど然様にTangoとは豊かで魅力的なものなのか。まあニルソンの場合はRandy Newmanの影に隠れてはいるものの、相当な皮肉屋さんだから、あんまりストレートに受け取ってはいかんが。

とりあえず、近所の図書館にて石川浩司著「タンゴの歴史」を予約しておいた。