what you take

結局、桔梗湯ではノドの腫れは少しも治まらず、睡眠の妨げになるほどになってきたので、やむなく元の総合感冒薬を飲み続けてどうやら治まってきた。もう1週間になる。

雨が降ったのでバイクを会社に置いて電車で帰宅することになったのだが、持ってきた本を読んでしまい、かつ、その本が技術系だったので再読したくなかったこともあり、いつもの神田駅前いずみ書店にて、出たばかりの福岡伸一「世界は分けてもわからない」を購入。これもどちらかといえば技術系じゃねーか・・・。ちなみに彼のブレイクのきっかけとなった新書は未読で、この本が初体験となる。読売の書評はいつも読んでるけど、どこがいいのかあまり分からなかった。当り前か。

以下、メモというか抜き書き。

消化は何のために行われるのか?小さく砕かないと吸収しにくいからです。現象面だけを見るとこの答えでも間違いではない。が、消化のほんとうの意義は別のところにある。前の持ち主の情報を解体するため、消化は行われる。食物タンパク質は、それが動物性のものであれ、植物性のものであれ、もともといずれかの生物体の一部であったものだ。そこには持ち主固有の情報がアミノ酸配列として満載されている。

ここまで読んでへ―っと思った。その前で生命現象の本質というのが、エネルギーと情報の「流れ」にあると著者が書いていたから。要は他の持ち主の情報を一旦クリアして、自分の情報との衝突や混乱といった「情報戦」を避ける、少なくするのが、消化という現象なのだ。なるほど上手いこと云うねえ。