Leicester City

スポナビの日本人選手コーナーは欧州主要国の1部リーグ所属プレーヤー限定なので、イングランド・チャンピオンシップ、レスターシティの阿部勇樹に関する情報は、現在日本語で簡単に入手できない。本人のブログはあるが、お約束程度の更新なので、試合内容に関しては、クラブ公式ウェブサイトが一番確実で、早い。ちなみにグレートブリテン島のちょうど真ん中あたりに位置するレスター。リネカーとかヘスキー、そしてカサビアン(バンド)もここの出身らしい。

レスターシティが所属しているのはイングランドのプレミア・リーグの下、チャンピオンシップというリーグになる。現在24クラブが参加していて、これを書いてる時点でレスターはちょうど真ん中辺の10位とビミョーな位置。それでも監督に元イングランド代表やマンチェスター・シティを率いたエリクソンを迎えていたりする。このスウェーデン人はセリエAでラツィオの監督だったときがピーク?みたいな、なつかしい印象しかないが、イングランドが好きなのかな。ゴランがいることでレスターも注目される機会が増えるといいね。実際、FAカップで古巣のシティと引き分けたりして話題になってた。再試合は4-2で敗れたが。ま、とにかくスヴェンも一からやりなおそうという気持ちになったのかしらん。

そもそも阿部が移籍した去年の夏、クラブはポルトガルの名選手でもあったパウロ・ソウザを新監督に据え、新たなシーズンのスタートを切ったわけだが、10月までリーグ戦8試合1勝2分5敗というトホホな戦績によって、わずか3ヶ月で新監督を解任してしまう。これは新たに移籍してきた阿部のような選手にとっては、自身の起用方法に大きな変更の可能性を意味しており、死活問題になる場合も考えられたわけだが、阿部にとってラッキーだったのは今シーズンのリーグ初勝利が9月14日、彼にとってのデビュー戦でもあったことかも。(アウェイのカーディフ・シティとのマッチに後半82分から交代出場。2対1)これも何かの因果か。一方でカーリングカップはそれまで3戦3勝という成績だったので、もう少し長い目で見てあげてもよかったような気がしないでもない。それとも、後任にエリクソンが手を挙げてたから、早々に解任しちまったのか・・。

どちらにせよ阿部にとっては貴重な機会であることには変わりない。ヨーロッパで実績のある監督のもと、すでに10月下旬からはほぼ先発フル出場(2試合途中交代、1試合ベンチ)しており、十分な信頼を得ているとみていいだろう。また、2部とはいえ、ボロやリーズ、レディングなどかつてプレミアで戦っていたクラブと毎週対戦するのだ。今回のアジアカップに召集されなかった理由は不明だが、阿部にとっては欧州で過ごす最初のシーズンで充実した日々を送っていると想像できる。

これまではせっかく海外に移籍しても試合に出れず、何しに行ったのか分からず、気がつくと日本に戻ってきているプレーヤーが多かった。それが、本田がオランダ2部リーグでMVPを獲ったあたりから、身の丈にあったクラブを選んでステップアップしていくケースが明らかに増えてきてる、当たり前だがすばらしい、とにかく試合に出ないとね。岡崎はシュツットガルトでレギュラー獲れるのかな?

残念ながらFoxesは、すでにFAカップから敗退してしまったので、ハイライト映像くらいしか期待できないが、いつか90分観戦してみたい。