Taste of Thailand

Thailand in Shinjuku

昨夜は昔の仕事仲間と新宿で会食。3丁目にある安くておいしいタイ料理の店だった。もうみな10年以上ラジオの仕事に関わっている。この業界は産業としてはトホホな状態が続いていて、わたしも数年前に別の業界に転職してしまったけれど、楽しい仕事であることには変わりないから、機会があればまた携わってみたい気持ちはある。だから好きな人は辛抱強く、よりよい番組とか楽しい時間を作り出そうと努力しているのが分かる。それでも最近雑誌などで「ラジオ大好き!」といったような特集を目にするたびに、あーこれはもう相当やばいんだろうな、と逆に変なことを想像してしまう。許認可業務である日本のラジオ放送局にいい人材がいないのだと思う。

平川克美の手がける「ラジオデイズ」は素晴らしいと思うが、彼を番組に出すインターFMはちょっと安易過ぎる。そんな話をしてたら、最近はラジオをどうやって聴くのか分からない人が増えてるんじゃないかと。あ、そりゃそうだ。Webで「ラジオデイズ」を検索すれば、一発でたどり着いてメインのコンテンツを手に入れることができるが、日本のラジオ局の場合はまだそこまでいってない。ラジオを取り出して、周波数を合わせなきゃ聴けない。Webで聴けるのは放送されなかった部分だとか、オマケの部分でしかない。私が携わってた番組は、本放送終了後に内容をWebにアップロードすることにしていたので、ある意味オンデマンドであったけど、ギャップはなくならない。

海外だとTEDとか、国内であれば東京ポッド許可局とか、わたしはインターネットで定期的にチェックする「番組」はあるが、スポーツ中継を除くとTVやラジオではすぐに思い浮かばない。あ、あった。NHK FMのウィークエンドサンシャイン。ホストのピーター・バラカンがラジオの楽しい部分を体現してると思う。中波はチェックさえしてないから、不勉強の謗りは免れないが。日本のラジオは音楽業界と同じくマーケット規模に比べて、そこに生活の糧を求める人が多すぎるのだ。いっそ、日本のラジオ局はみんなインターネットラジオにしちゃえばいいのに、なんてね。