bike riding is poetry

ume

夜勤明け、自転車で都心を走りぬける。風が強いせいなのか、花粉症のせいなのか、目がヒリヒリして涙が出てくる。それでも何とかケイデンス80台をキープして走れたような気がする。けっきょく2月は1度しか自転車に乗らなかった。3月は昨日の夜がはじめて。鼻水がひどく、喉もイガイガ感があるので自転車は無理かと思いきや、走り出すとあまり関係ないみたい。それともたまたま花粉の量が少ないせいなのか。よく思い出してみると、昨シーズンも鼻水垂れ流しながら走っていた。暖かくなると鼻水に替わって汗の量が増えるだけ。オートバイにしろロードバイクにしろ、自分で運転するとなかなか読書が進まない。自分がいかに電車の中で読んでいるかがよく分かる。おかげで2月はけっこう読んだ。家では久々にコミックを借りて「デスノート」を読んでみた。しかし読むのに時間がかかる割にはあまり残らなかったなあ。半分あきれて笑いながら読んでた。「バカボンド」がすぐ読み終わっちゃうのにけっこう残るのとは対照的、まあ人によって好みはあると思うけど。わたしがよく利用するコミックレンタルのお店の在庫はどういう基準で選ばれているのか分からないけれど、タイトルだけ眺めていて、けっこうTVドラマになっているものが多いのに気づく。最近はそういう風潮なのね。ナボコフの「ロリータ」は、んー1回読んだだけじゃよく分からん。少なくともわたしにはフィットしなかった。最近はアンコウ鍋というものを食べてみたくていろいろ調べてみたけど、今シーズンは行けそうにない。吉本隆明「日本語のゆくえ」。日本の現代詩歌の若きクリエイターたちへの苦言が印象に残る。日本語の詩を外国語に翻訳する難しさについても書かれていたけど、思い出したのはチャールズ・シミッチの「世界は終わらない」。柴田元幸がけっこうな前書きをつけて日本語訳が出ている。その中の印象的な言葉。

Poetry is not what is lost but what is retained in translation / Charles Simic
「詩とは翻訳で失われるものではなく、失われずに残るものなのだ」 柴田元幸 訳

いい言葉。

total: 7198.9km

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