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堀江敏幸が毎日新聞で書評していた韓国若手作家のアンソロジー「いま、私たちの隣に誰がいるのか」、そして同じく堀江の小説「河岸忘日抄」でライトモチーフのように繰り返し登場していたブッツァーティの「海獣コロンブレ」を含む短編集「石の幻影」。どちらも卓越していて充実している。ここから広がっていく世界がありそう。ソン・ソクジェの「夾竹桃の陰に」は、取り上げている題材はともかくとして、表現がまったくもって音楽的でスバラシイ。ブッツァーティの表題作は、1960年に出版されたにも関わらず、すでにパワーズの「ガラティア2.2」を先取りしている。

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