椎名誠の本をたまたま図書館で見かけたので初めて借りてみた。「ナマコのからえばり」と「続・怪しい雑魚釣り隊 / サバダバ サバダバ篇」の2冊。どちらも雑誌連載をまとめたもの。どこの書店に行っても必ず置いてあるから、たくさんの人に求められる売れっ子なのだろう。本文の中でもどれだけたくさんの原稿を抱えているかに触れている。でも実際読んでみて、お金を払って読む価値ないよなあ、と思った。だからオレは変わり者なのか、この感覚が分からない。これに1000円以上払うんだったら新宿中古センターでDevoのCD買うことをお勧めする。てか単行本にしちゃアカンよ、雑誌のコラムで十分、病院の待合とか美容室で読むので事足りる。一生懸命創作してる若い作家を育てるために出版社はお金を使うべきだ。
・・・なんだか悪口ばかりになってしまうので、気持ちを切り替えてポジティブに。
さすがである、椎名誠。非常におもしろい。書店を訪れて、見かけないことがない超売れっ子。今回は図書館の目立つ棚、フツーは新刊が中心に置かれている場所で手に取る機会があったので、モノは試しと借りてみた。酒、食、アウトドアといった趣味の世界に邁進して、オマンマいただけるわけだから、何ともうらやましいポジション、孤高の存在といっていいだろう。「ナマコのからえばり」と「続・怪しい雑魚釣り隊 / サバダバ サバダバ篇」の2冊。椎名節炸裂で、とりあげるテーマ、語り口などキラキラ変化して飽きさせない、笑える。が、オレは読まなくてもいいな、とも思った。わたしの限られた時間、少ない知的リソースをこれらの本に配分する必要を感じない。だって手先だけで書いてるもん。脳みそ使ってなさすぎ。これが、椎名誠なのか。
ダメだ・・・どうやってもポジティブな感想が書けない。ホントおもしろいけど、図書館で借りるなり、待合室の雑誌で読むべし。あなたの知的、経済リソースは別のものに投下するべきだ。とかいいつつ、トイレに行くときについ手にとってしまう。疲れたとき、リラックスしたいときにちょうどいい本なのかもしれない。文豪ばかりじゃ、逆に疲れちゃうもんね。そうか、そういうことだったのか。
アホか。