Little Richard

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1969年にカナダ・トロントで行なわれた「トロント・ピース・フェスティバル」もしくは「Toronto Rock and Roll Revival Festival」という伝説的なコンサートがあったらしい。ジョン・レノンをロックのオリジネイターが囲むようなコンサートだったようだが、詳細は分からない。そのときのリトル・リチャードのDVDを久しぶりに見た。子どもたちは踊りながら見ているところ。
長男は車でたまたま聴いた彼のCDが気に入っているみたいだ。

音だけのCDを聴いた印象と、実際のパフォーマンスを映像で見るのとは、時代が変っていることもあって、大きな差がある。もうCDの方はとにかくスゴイ。存在感と喪われない新鮮さでもって私を圧倒するのですな。車で聴いていると、自然とヴォリュームが上がっていってしまいます。

まあ、はっきりいってワンパターンなのですが、これが映像だと飽きさせない演出と言うか、演奏が繰り広げられてます。自分が履いてる靴を観客に投げてみたり、別に怒ってるわけじゃなく。「Rip It Up」だっけな、普通にやっても2分足らずの曲を、ぐっとテンポアップして3回くらいリピートするわけですよ。かと思えば、ステージの照明はもっと落として、自分にだけスポット当てろ・・・とか演奏の合間に指示する姿は、ショウマンシップの権化みたいな印象を受けます。ロバート・クリスゴウというアメリカの音楽批評家が書いたエッセイによれば、当の本人は会場の照明全部落として、自分だけにスポットを当てない限りステージに立たないと言っていたらしい・・・。

http://www.robertchristgau.com/xg/music/toronto-69.php

シンプルさと短さゆえ子どもにも楽しめるこのDVDは貴重だ。

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