Norah Jones

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ラジオ番組を作っているとレコード会社からサンプルとしてとてもたくさんのCDをもらいます。とはいえ、厳密には貸与、つまり借りてるだけなのですが、返却を求められる場合はほとんどありません。(小さいレーベルでは、ごくたまにあります。)最近はCDR(自社で焼いたプロモーション用のCDで、白盤とか呼んでます)の場合も多く、レコード会社の苦しい台所事情が垣間見えたりします。私が仕事を始めた90年代の初頭は、バブルがはじける寸前だったせいかキャリアの割には信じられないくらいの新作CDを支給されていたような記憶もあります。当時担当だった放送局の編成方針が洋楽中心だったため、ほとんどが洋楽のアーティストでした。現在でも放送局の正社員とか特別なディレクター、プロデューサーは新旧問わず大量のサンプル盤にとり囲まれているケースをよく目にします。はじめのうちはもちろんうれしいものです。買えば2000円前後するものをザクザクもらえるような錯覚に陥って、何でもかんでも家に持ち帰って聴いたりしました。しかし、最近では家にサンプルCDを持って帰って、自分のライブラリーに加えるということ自体が珍しいことになってきました、特に新作の場合。そんな中、新たに私のレコードCDライブラリーに加わったサンプルがホリーズの紙ジャケ、ダン・ヒックスのライブDVD、そしてノラ・ジョーンズのセカンド、結構ありますね。それにしても、ノラ・ジョーンズってほとんど張った声を出さない、腹からというより、のどで唄ってるのが癒しなんでしょうか、なんだか聴いてると悲しい気持ちになります。それはThe BandのLevon HelmとGarth Hudson が参加していることを知ったからなのかもしれません。ガースのオルガンって、もうそれだけで泣ける。ノラといえばNYというイメージがありましたが、実はテキサス育ちなんですね、ダラスの高校にいたとき96年から2年連続でダウンビートの学生音楽賞、最優秀ジャズ・ヴォーカルを受賞してたりする。あの乾いた、枯れたヴォーカルもテキサス製と思えば納得。で内容はといえば、全編通してじっくり聴くと、ちょっと癒されすぎでフヤケそうです、毎日ちょっとずつ聴くのが疲れたココロにいいのかもしれません。
話は変わりますが、ノラ好きにはぜひShelby Lynneを一度お試しいただきたいものです。

The Bandのことなら
Shelby Lynneのことなら

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