土曜日の夜、仕事帰りは小雨がそぼ降る中、自転車で帰宅。冷たい雨だった。
NHK BSで映画「ベッカムに恋して」を観た。タイトルからしてお金を払って見るきにはならなかったが、タイトルだけは聴いたことがあった。意外とおもしろくて、最後まで観てしまった。
ケン・ローチの最近の作品にも同じテーマを扱ったものがあった。イングランドにおけるインド人移民家族の生き様とそれを取り巻くイングランド社会を批判的にとりあげたもの。日本だと「パッチギ!」になるのだろうか。
Bent my ear to hear the tune and closed my eyes to see
土曜日の夜、仕事帰りは小雨がそぼ降る中、自転車で帰宅。冷たい雨だった。
NHK BSで映画「ベッカムに恋して」を観た。タイトルからしてお金を払って見るきにはならなかったが、タイトルだけは聴いたことがあった。意外とおもしろくて、最後まで観てしまった。
ケン・ローチの最近の作品にも同じテーマを扱ったものがあった。イングランドにおけるインド人移民家族の生き様とそれを取り巻くイングランド社会を批判的にとりあげたもの。日本だと「パッチギ!」になるのだろうか。
ビンディングペダルのポジション調整がうまくいっているみたい。なかなか快調に漕げる。通勤途上(とくに四谷3丁目付近に多い)で出会う他のライダーに追いつこうとすると、一人で走るよりずっと早い。自転車は一人よりチームなんですね。
ジョン・フォガティかと思いきや、ジム・ディキンソンの息子さんです。
North Mississippi Allstarsですよ!
昨年富士ロックにも来日してたらしいですが、わたしには高値の華の音楽祭なのでEtreeの音源で我慢してます。最近USの気さくなカフェ、本屋などでアコースティックの演奏を繰り広げているようですが、これがいいっす。カバー中心で、レイ・チャールズとか、オーティス、ウィルソン・ピケットなどヒット曲オンパレード。唄は決してうまくないですけど、演奏、パーティの雰囲気としては最高です。ぜひお試しを。
自家製の桜餅は、とてもおいしかった 😀
ヘビーな夜勤が明けて、睡眠ほぼゼロの状態で自転車帰宅。快晴の空の下、皇居の周り、新宿御苑、小金井公園など花見の人出でいつもより混雑していたので、ゆっくり走った。それにしても人々の顔に喜々とした表情が浮かんでいるのを見るのは、こちらまで何となくほがらかな気持ちになってくる。
ただ方南通りを行って、山手通りを過ぎるところでごく普通の服装をしたおじさんにスカーンと抜かれた。けっこうな脚力の持ち主と見た。こちらは睡眠不足のバッドコンディションなので、もちろんバトルをしかけることもかなわない。それでも追いかけてみようかな、という気になり、しばらくピッチを上げ、先方が車道でオートバイに道を塞がれているのを尻目に歩道を抜けて、一気にスパート。方南町駅までの上りを駆け抜ける、ふー疲れた。
ビンディングペダルを使いはじめて、セッティングがうまくいっていないせいか、膝が痛い。昨夜ちょっと調整して、右足はバッチリだったが、左足がいまいち。足の裏のどの位置にクリートという金具を固定するか、という靴の上から痒い部分を掻くみたいな調整なので、実際にある程度走ってみないことにはよく分からないのだ。ベストポジションを求める旅は続く・・・
現在、トマス・ハウザー著「モハメド・アリ その生と時代」上巻に取りかかり中。「俺は最高だ!」と言ってみた
四方田犬彦の本を読んだのはポール・ボウルズの翻訳が最初だったと思う。もういまから10年前の話で、ABC六本木の外国文学コーナーに並ぶボウルズの新装本を何度も手に取っては眺めていたのを思い出す。その後タンジールで彼の住まいを訪ねたりもしたっけ。
そこまでボウルズに夢中になったのは四方田先生に負う部分が多い。その後、しばらく彼の著作からは遠ざかっていたけど、「ハイスクール1968」で久々にその思索のルーツに触れ、さらに今回図書館で偶然「パレスチナ・ナウ」と出会った。
見たことも聞いたこともない映画に関する評論なのに、どうしてこんなに面白いのだろう。しかも重複する内容も多い。だけれども、普段パレスチナとかイスラエルという言葉からは何も想像できなかったのが、ひとつのヒントを与えてもらった。というか、やはりそうだよな・・・と合点するという感じに近い。映画というアート・フォームを通じてパレスチナ、イスラエルを考えてみると、そこにひとつのビスタが開けるのだ。スゴイ。
椹木野衣の岡本太郎論「黒い太陽と赤いカニ」に続いて、いまの私に「大当たり」が2本続いた。
本日夜勤明けの帰路で2000キロ到達。太ももの裏側が痛い。
映画「Breakfast on Pluto」。ニール・ジョーダン監督による母親探しロード・ムービー、といっても前半はとにかくカットが多く、テンポが速い。これが観客をストーリーに引き込む「匠の技」なのだろうか。ゲイ、IRAといったジョーダン監督の定番キーワードは欠かせない要素みたい。
ロード・ムービーっぽいといえば、風俗店のマジックミラーを挟んで、自分が父親であることを私生児として育った青年に告白するというシチュエーション。これは「Paris, Texas」で夫が失踪していた妻に訥々と告白するシーンとほぼ同じだ。あのシーンのライ・クーダーのサウンドトラックはすばらしかった。
このPlutoもサウンドトラックが楽しい。何といってもニルソンが3曲もフィーチャーされているのだ。しかも「Without You」でもなく「Everubody’s Talkin’」、「Coconut」でもない。いずれもかなりシブい、ニルソン好きをうならせるセレクションかと思う。わたしはニルソンの楽曲をフィーチャーした映画に弱い。
ジュリアン・ムーアはわたしの好きな女優のひとりだけれど、「The Forgotten」これはつまらなかった。ジュリアン・ムーアじゃなかったら最後まで見られなかったと思う。どうしてなんだろ。
だいたいセリフがつまらない。そしてストーリー展開もトホホ感たっぷり。親子の関係を描いた作品には滅法弱い私だが、涙腺がすこしでも緩むようなシーンは皆無。ラストに近いところで敵役が飛んでいってしまうシーンにいたっては、もう笑ってしまう。あんまりだ。
さらに最近デプレシャンの「Kings & Queen」を見て思ったのは、何気ないカメラワークなんだけれど、とても印象的な映像ってあるよなあってこと。「The Forgotten」にはそういったものが一切ない。なんというかイマジネーションを映像化したって感じがしない。もうすでにあるお話を何とか映画にしてみたのでしょうか。
雑誌「中央公論」に連載されていた椹木野衣の岡本太郎論は、連載を見つけたときには興味を引かれたものの、1回分だけ読んで、そのまま忘れてしまっていた。椹木といえば「へルタースケルター」という印象があって、たしか読んだはずなのに、なにも覚えていないなあ・・・などと思いつつ。
そしてつい先日図書館でその連載記事をまとめた単行本「黒い太陽と赤いカニ」を見つけ、読み始めると、面白くて一気に読んでしまった。んーすごい、これは岡本太郎という生き様をするどく分析して、そこからとてつもなく大きなスケールの想像力、価値観を描き出してみせる渾身の名著だと思う。