「みんな本って知識を得るものだと思ってるから、本が読めないとコンプレックスを感じてしまう。俺も昔はそうだった。でも、本が読めなくたってコンプレックスを感じる必要なんてなくて、読む以上に書けばいい。本の内容なんて全然理解していないし、読了もしてない。でも、本て理解するものじゃなくて使うもの。この人の書き方がいいとか、この一行がしびれるっていう感じで、ドラッグとして使えばいい。ドゥルーズはみんなが創造性を感じて、何かを作る?機械?になればいいって言ってるけど、俺がやっていることは、それに近いんだと思う」
坂口恭平『BRUTUS No.1021 理想の本棚』
