2025/08/23 盛りだくさん
今日は1人遊びだった。前々から決めていたところにいき、ちょうどよく重なった展示と映画もみた。
最初は、好きな画家さんとお友達が開催したフリーマーケットに。11時オープンだけど、フリーマーケットはいいものがすぐなくなるから早めに行こうと思って11時半についた。そしたらもうすでに売り出しものをたくさんかかえた子たちが何人もいて、しまった出遅れた、と思った。買い逃していた受注服のサンプルと、初期のグッズ、本を数冊抱えていそいそとお会計。画家さんはとても優しくてとてもキュートでおしゃべりするのが楽しい。みんなも彼女と話したくてゆっくりみている。フリーマーケットは、想像以上に気合が必要らしく、次こそ頑張りたい。
その後、近くのお気に入りの喫茶店でカレートーストをたべ、村田沙耶香さんの「授乳」の授乳を読み終えた。静かに狂っていて、生っぽかった。村田沙耶香さんの描く身体は艶っぽいんじゃなくて、生っぽい。肌の柔らかさとか滑らかさとかじゃなくて、毛穴から毛が生えているのを凝視する生々しさがある。そして狂気を孕んだ少女を描くのが上手い、読んでいるこちらがヒリヒリする。
次に、エヴァ&ヤン・シュヴァンクマイエル博物誌へ。こじんまりした場所だったけど大盛況で、それなのに店員さんが一人ひとりを見ていてすごく優しかった。この展示が終わってからも定期的に行きたいくらい、置いてある本と店員さんが素敵だった。そして敬愛するエヴァ&ヤン・シュヴァンクマイエルの作品を見れてとーーても幸せ。博物からコラージュから絵まで。勢い余って関連本も3冊買ってしまった。最近本を買うことについて、未来の自分のためのコレクションだと思っている節があり、惜しげもなく使える。大人って楽しい。
意外とすぐに見終わって、次の映画を見る時間まで少し暇になった。けれどやることがどうしても思いつかず、フリマの荷物と本を抱えて映画館近くのカフェにもう向かうことにした。その両脇に購入品の重みを感じながら、私は妙に誇らしくて自分の生活を愛おしくおもった。自分の好きなものに悩まずにお金を使い手に入れられることが嬉しかった。
映画館のカフェに向かう途中、小さなロッカーを見つけたので、仕方なしにそこに入れて身軽になった。カフェで、時間まで本を読もうとした時、隣のナポリタンを食べ始めていたおばあちゃんに「あなた、何の本を読んでいるの?あなたみたいな若い人たちって何を読むのか気になるわ」と声をかけられた。「村田沙耶香さんの授乳です」とタイトルを見せたがピンときていなかった。「私は4階で古い映画を見るの。あなたは?」「私は今やっているトルコ映画です」などと話をつづけていたら、いつのまにか昔話や世界情勢の話になり「あなた、本や映画もいいけど、現実を見るのよ。やっぱり現実の驚きは格別よ。インドには行ってみるべきだわ」とアドバイスをくれた。周りを気にしていたせいか声が小さくて7割聞こえず、へぇそうなんですかなどと相槌を打っていたら「護身術は大事よ。警察で教えているところもあるからそこ行った方がいいわ」とまたアドバイスをくれた。知らない人、そして世代の違う人とお話しするのは楽しい。治安の悪さとイギリスの陰謀、世への不満、渋谷の女の子への心配を聞いた。
「わたしは異邦人」というトルコのファンタジー映画を見た。どうしてか、この作品の予告を見てからとても惹かれていて、公開初日にみることにきめた。古代都市と神話とファンタジー、その設定がドツボなのかも。見てからおもうけど、あらすじが秀逸だと思う。いろんな要素がぼかされている。映画はじんわりとしていてよかった。何よりトルコの古代都市と海の、情景の映し出され方が美しかった。母娘の描き方には、えぇと思った部分もあったがら話の終着地点は前向きになれるものだった。
1人で充実していたが、ふと帰り道に、たまらなく虚しくなった。私はこんなにも楽しめるけど、本当は周りは誰かと楽しめていると思ったのは渋谷にいたせいか?恋人が欲しいんじゃなくて恋がしたい。ずっとわからない恋というものをしてみたい。その時自分がどうなるか気になる。
おやすみなさいませ??



