abuu2go: “3歳の頃、酔っ払った父が「サンタなんかいねーの、パパが買ってやったの、だからパパにありがとうしろ」って言った。 だからサンタなんかいないんだって!って友達にも言ったし先生にも言った…

abuu2go:

“3歳の頃、酔っ払った父が「サンタなんかいねーの、パパが買ってやったの、だからパパにありがとうしろ」って言った。
だからサンタなんかいないんだって!って友達にも言ったし先生にも言った。両親は「うちの子は3歳でクリスマス卒業した」と自慢してたから3歳だったんだと思う。 その次の年のクリスマス、サンタがいないと知ってる大人な私!と思っていた4歳の私は園長先生に言った。
「サンタさんは保育園では園長先生がやるんでしょ」
そしたら園長先生は「ちょっとおいで」と園長室に呼んでくれた。園長室にはサンタの衣装が吊るしてあって(やっぱりな)と私は思った。 「内緒の話だけど本当は園長先生もサンタさんなんだ」と園長先生は言った。
「大人がときどき、サンタのおつかいをすることがあるんだけどね、それを子どもに知られたらクビになってサンタができなくなるんだ。園長先生はまだまだサンタやらなきゃいけないからみんなに内緒にしてくれる?」 私は園長先生と共犯が嬉しくて、その話をのんだ。大人と一緒に秘密を握ったと妙にワクワクした。
園長先生がサンタに扮してお菓子のブーツを配りにきたときは「本当にサンタさんきた!」と小さい子のように喜んであげた。そのノリのまま、園長サンタを保育園の門まで見送った。 門から出た園長サンタは園長先生の白い車に乗って、走り去った。その車が角を曲がったとき、私は確かに見た。
角のお好み焼きやさんとパン屋さんの屋根の上、夕焼け空のはるか彼方に なにか光る筋がヒューっと走っていったのだ。
「あれ見て」と私は言った。みんな集まってきて「サンタさんが飛んでいった!」と口々に言って、私もそう思ってジャングルジムの上まで登って手を振った。「サンタさーん、ありがとう」と言ったら他の子も登ってきて、みんなでサンタさーん!と手を振った。 そしたらいつのまにか園長先生がそばにいて、いつもの園長先生の格好だったから「サンタさん、園長先生の車に乗って飛んでいった?」と聞いてみた。 園長先生は「え、サンタさん本当に来たの、先生も会いたかったなあ!おやつの時間にくればよかった!」と大きな声で言った。私はそれで魔法にかかってしまった。園長先生は保育園にさっききたんだ、園長先生のふりしたサンタにだまされちゃった。 今でもクリスマスになるとあの夕焼けを思い出す。たしかにあの時光りながら空を走っていくサンタさんを私は見た。
それで、サンタを信じる信じないの話を聞くたびに思うのだ。父はそういう魔法の力を持っていたのに早々に捨ててしまった、もったいない、バカだなあと。
宗教的なナニカで相容れないとか、子どもやチャラチャラした者のイベントだと冷笑するやつ父みたいな人はバカだなあと思う。 普段、信じる神が違っても こんなに世界のたくさんの大人がいちどきに、同じ子どもの夢の世界を守ろうと奮闘する日なんて年に何回もないのに その楽しい夢に自分からは乗りにいけない、わざわざ壊す人たちは きっとサンタをクビになったんだ。”

? 3歳の頃、酔っ払った父が「サンタなんかいねーの」と暴露。親は"卒業"を誇ってた→保育園の園長先生がもう一度信じさせてくれた話 – Togetter [トゥギャッター]

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