“例えば、すごい技術が身近な小さな牧場で使われていることですね。ホルスタインという乳牛がいますよね。乳牛は妊娠していないと乳が出ないので妊娠させるのですが、その子どもがオスだと困るんですね。ホルスタインは肉としての価値はありませんから。かつてはオスとメスが生まれる確率は半々でしたが、今は北海道の技術が進んでいて、精子にマーキングすることで非常に高い確率でメスを生ませることができるんです。 そうなると岐阜県では対抗できないので、岐阜県では乳牛を自分たちで繁殖させるのはやめて北海道から買ってこようという話になっていたのですが、一方でエンブリオ・トランスファー(胚移植)という技術があるんですね。それはホルスタインに黒毛和牛の受精卵を入れて、黒毛和牛の子どもを生ませる技術です。黒毛和牛は肉牛として数十万円で売れるんです。 つまり、ホルスタインの乳を生産しつつ、黒毛和牛の子どもも生産できるという技術です。そういう技術をその辺のおっちゃんが使っているんです。そこまでしないと生き残れない厳しい世界ということでもあるのですが。”
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Business Media 誠:ライトノベルで農業を描いてみたらこうなった――『のうりん』著者インタビュー (1/3)
shinodddddがtomineからリブログしました
(via tataraseitetsu)