“幕臣戸川播磨守安清は書の達人として知られた。そのため70歳を過ぎた老人ながら、推されて家茂の習字の先生を務めていた。ある時家茂に教えていた最中に、突然家茂が墨を摺るための水を安清の頭の上からざぶりとかけ、手を打って笑い、「あとは明日にしよう」と言ってその場を出て行ってしまった。同席していた側近たちがいつもの家茂にも似ぬことをすると嘆いていると、当の安清が泣いていた。家茂の振る舞いを情けなく思ってのことかと尋ねると、実は老齢のため、ふとしたはずみで失禁してしまったと安清は言った。当時の習慣として将軍に教えている真っ最中に尿を漏らしたとなると厳罰は免れないので、それを察した家茂は水をかけるいたずらでその失敗を隠し、「明日も出仕するように」と発言することで不問に処することを表明したのである。その細やかな配慮に感激して泣いているのだと答えたという(安清の親戚だった戸川残花が「幕末小史」の中に記している)。”
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徳川家茂 – Wikipedia (via head) (via tsupo) (via gkojax) (via tyzm) (via sakurasakuras) (via andi-b)
?家茂のこの手の逸話は多いなぁ、昭和に生まれていたなら・・。
(via yellowblog)