あの日の朝、今の私には似合わないくらい澄み渡ったピンク色の空が私を包み込む。こんな綺麗な空、私には似合わないから終わらない夜があってもいいのにとずっと思っていた。信号機の緑色や赤色の光がうっすらと差し込む真夜中3時頃、部屋で、もう少しこの静かな暗闇の中に留まっていたいのにと。こんなにも苦しいのに必ずやってくる朝が憎い。今日どんな光が貴方を照らしているのか。その光を見る時、隣にはどんな人がいますか。
あの瞬間、あまりにも暖かくて穏やかで心地よいと思ったけれど、眩し過ぎて思わず目を伏せてしまった。だから、代わりにあの空、撮っておいて。とあなたに頼んだ。去年会った日の夕方の空もこんなの色をしてた。
あの日、もう少し留まっていたかったけれど、このピンク色の空、私にはあまりにも眩しすぎた。
その光景を思い出して、その光景があまりにも美しかったから、涙が込み上げる。