231006

chisasarasa:

231006

朝、はだしの触れる床がひやりとしていて、顔を洗う水がきんとしていて、秋をスキップして冬みたいだった。
我慢することなく、暖房を入れる。
カレンダーを10月に変える。
違う国にきたみたいだ。
慣れないリズムで進む季節。
昼になるとあついくらいで、サーキュレーターの風をあびていた。

夜、鏡を見ると、顔色がわるく、ゾンビだった。

231007

朝、無気力。
すべてが灰色にみえる。
大好きな本をつくっている人の話をきく。
最高だった。
わたしも、つくりたい。
本。
本をつくることがすきであることはわかったけれど、どう学んでいいのかわからなかった。製本する人になりたいのか編集する人になりたいのかはたまた出版する人になりたいのかわからなかった。
でも、そんなことはどうでもよかった。
いいと思う本をみて、どこをいいと感じるのか、どうしてそうなっているのか、知ろうとしていけば、きっと、いろんなことが自ずとわかってくる、そう感じさせてもらえた。
つくった詩集をみていただいて「もっと言葉を研ぎ澄ませて…」とこぼしてもらう。
本のつくりについて話を聞く会であったため、それ以上はなかったけれど。
でも、その一言がつよくこころに響いている。

部屋に帰って、机に向かって本をつくる。ずっと。
明日なに着よう、と洋服に触れたとき、血がふらふらとしてしゃがみこんでしまった。ずっと、変な姿勢だったせい。
まだ、つくっていたかったけれど、明日のことを考えて、やめた。

231008

小田急線がすき。
中学も高校も大学も小田急沿線だったのもあるけれど、小田急線にのって、みる、多摩川がいっとうすきだ、と思う。
やさしく白んだ朝日がきれい。
昨日からわたしの中に灯ったものはこんな光なんじゃないかと思う。
アルバイト。
日記を書くのが、読むのが、すきで、帰ったら机に向かうのが楽しみという青年。
かがやいてみえた。
わたしの机はものが散らかっていて、いつもそれらを避けてから作業することになる。
机に向かうのが楽しみ、とはなかなか思えない。
一度、整理しよう、とこころに決めた。

言葉を研ぎ澄ませたい。
言葉たちがもうこれ以上、動けない、となるくらいの詩を書きたい。
常にたしかめる。

夜、彼と電話して、ねた。
洗い物は洗わなかった。

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