





九龍城砦。
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取り壊されるちょっと前、
返還前の香港に、観に行きました。
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元々城塞だったところに、
多くの人が住み着き、
不法占拠状態で、多くのビルを建て、
さらなる人口の流入と、
無計画な増築を繰り返したあげくに、
迷路のように入り組んだ、スラムとなっていった、
というような建築。
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これを建築と呼んでいいのかは、
ちょっとわからないのですが…。
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ただ、不思議な魅力はありました。
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無計画であることによって起った、
過剰な密集と、そこから生まれる、得体の知れないパワー。
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全体計画の不在によって出現した、偶然の造形の面白さ。
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個々の人たちが勝手に増築していったために起った、
それぞれの部分部分に見られる個性の表出。
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ほとんどの部分が手づくりであるために表れてきた、
くっきりと残る、人間の手の痕跡、等々…。
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考えてみれば、
すべて、近代建築が排除し、
現代では失われつつあるもの。
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こうしたものを肯定するつもりはありませんが、
観るべきもの、考えるべきことは、
間違いなく、ありそうです。
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