iwtg:
20代の頃にとてもリリーフランキーが好きで、なんつーか憧れてもいて、とにかくいろんなエッセイ読んで、ほぼほぼくだらなくてとても人におすすめできる内容でもなかったのに、なんかそのダメさに救われて、価値観も合わないことたくさん書いてあったのに、なんだろうな、たぶん、まあ、大人っぽいと感じてしまってたんだと思う。
人生テキトーでもなんとかなるよ、っていう力の抜け具合と、人のダメさも含めて肯定する懐の広さに。
今は自分も大人になったので、いま読んでも、なんだこのオッサンかっこつけやがって、って思ってあまり響かないんだけど。
でも、今でも胸に残ってる言葉があり。
たしかみうらじゅんとの対談かなんかで、
ほんと人生つまんないです、くだらない奴らに囲まれて、レベルの低くて嫌です。
みたいなことを言ってるやつに関して、リリーが
「それ俺も若い頃いつも思ってたんだけど、くだらない奴らに囲まれてるってことは俺もくだらない人間なわけじゃないですか冷静に見たら。だから、くだらない奴らだなと思っても、それは自分がレベルを上げるしかないわけだから、頑張るしかないですよね」
みたいなことを言っていて、
僕は
とても傷ついた。
なぜなら、
僕も当時、くだらない奴らに囲まれてると思っていたから。
あ、そうなんだ。俺もくだらないんだ。
と、気づいてしまったから。
そして、今は有名になって結果も出してるリリーさんが「レベル上げるしかない」みたいなストイックなことを言っていることに対しても、
ずるいよあんたがそれ言うの。あんたは結果出したからそんな残酷なこと言えるけど、俺だって頑張ってるけど、レベル低いところいるんだよ。
って思ってしまった。
結局、こんなゆるいおじさんに見えて、こんなにストイックにまじめにがんばってたのかよ。
って、がっかりしてしまった。
でも、こんなにがっかりするってことは、
きっと、真実なんだろう、と思った。
それで、そのまま20代は自分なりに頑張って、今はリリーフランキーほどもちろん結果は出してないけど、それでも周りをレベル低いなんて思わずにすんでいる。
色々読んだのに、ほぼ忘れてしまったリリーの本の中で、いちばん落ち込んだ時間。
だから、今でも胸に残っている。
