コンパルが閉店した。最後の挨拶もできず急に終わった。私が高校生の頃から幾度となく通った喫茶店。はじめてコンパルに行った時、店主はテレビの前でぷかぷか煙草を吸っていた。「ひとり?奥へどうぞ」と勧められ、赤…

matsuiiiier:

コンパルが閉店した。最後の挨拶もできず急に終わった。私が高校生の頃から幾度となく通った喫茶店。はじめてコンパルに行った時、店主はテレビの前でぷかぷか煙草を吸っていた。「ひとり?奥へどうぞ」と勧められ、赤いふかふかのソファへ座る。窓に添えられた花々の影、置かれたお冷グラスの水が光に透かされてとても綺麗だったのを覚えている。それからひとりで土曜日の朝、バイト前に寄るのが習慣になった。今日は暑いね、とか寒いからストーブ持ってくるねなどたわいもない話をひとこと、ふたこと話していた。時々、友人を連れて行くと嬉しそうに、孫のように私のことを友人に自慢してくれた。お客さんが私にひとりになると「よいしょ」と本を持ってきてお互いゆっくり読書する時間があったり。高校を卒業し、大学生とコロナが重なったこともあり、数ヶ月ぶりに訪れたらとっても優しかった店主が豹変していた。コロナ禍でレトロ喫茶、インスタ映え、エモが流行ったことにより望ましくないお客さんが増えたのか、若い人が来店すると明らかに不機嫌になっており、胸が痛くなった。私には変わらず優しく接してくれたが、もし私がこの時期にはじめて訪れていたらもう一度も寄ることはないな、と思うような対応だった。それから引っ越したり外に出る機会が多くなりコンパルに足を運ぶのが半年に1回、1年に1回ほどになった。もう覚えていないだろうなと思いドアを開けると「しばらくですね」と必ず声をかけてくれて毎回嬉しくて泣きそうになってた。近頃、コーヒーの味も衰えてしまってもうそろそろかなあと思っていた矢先、閉店した。高崎の街の歴史がひとつ終わった。喫茶店文化がどんどん無くなっていく。店主は最後に訪れたときはもう煙草は吸っておらず、歩くスピードがゆっくりになっていた。老舗が無くなるのは本当に悲しいし、街がどんどん変わっていくのに私だけずっと10代のまま変わらずいるんだよな。まだまだ書き足りない思い出がいっぱいあるんだけど、これはまたいつか書きたいタイミングで書くこうかな。もう既に閉店したってことはもう行けないんだ。本当に悲しいな。

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