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“菅原は、トイレの白い壁を見つめ続けていた。そして、おもむろに口を開いた。 「ここ(膀胱[ぼうこう])がおかしくなってから(2007年に膀胱がんが判明)小便するのも大儀でな。まあ、体はあっちこっちボロボロだけどなぁ。それでな、さっき言い忘れたが、若い連中に、もうひとつ伝えたいことがあって。こんなことを言うのは僭越(せんえつ)かもしれんけど。 まっ、今の若い連中も大変だと思うよ。生まれた時から、親や社会がレールを敷いちゃってな、そのレールから少しでもハズれようもんなら、すぐに落伍者の烙印(らくいん)を押されてしまう。レールから外れんように生きていても、ほら、最近はヒドい会社が増えているというじゃない? ブラックなんとかみたいな。まじめないい子ちゃんほど、いいように会社や世の中に利用されちょる。まぁ、それは昔と変わらんけども。 だから、そんな連中に言いたいんだよ。 負けてもいいぞって。 でな、さらに大事なことは心の中で、こう自分で自分に言い聞かせることなんだ。 『弾ぁ、まだ残っとる』。 組織は汚い大人の集まりだから喧嘩するだけ無駄
例えば、若いサラリーマンが会社で理不尽な目に遭っても、そこはいったん負けを認めたほうがいい。自分に正義があったとしても、相手は組織だしな、しかも組織ちゅうのは、汚い大人の集まりだから(笑)。喧嘩(けんか)するだけ無駄だ、勝てっこない。でも、負けたからといって卑屈になることもなければ、気力を手放すこともないんだよ。 そこはジッと我慢して、自分には『弾ぁ、残っとる』と思い、前を向けばいいわけ」 ーー弾とは……? 「その弾の正体は、自分がこれまで勉強してきたことや、周囲の人たちから受けた愛情や支えだと思えばいい。で、本当に自分が勝負を賭けたい時に、その弾をブッぱなせばいいんだ。その弾が当たらなくても、懲りずに自分には『弾ぁ、まだ残っとる』と粋(いき)がって生きてりゃいい。その繰り返しだよ、男の人生なんてもんは」 ーー今のその言葉、メモって原稿につけ加えていいですか。 「いや、よそう」 ーーなぜですか、もったいない。 「メモするのは構わんけど、なんかなぁ、しゃべってて急に恥ずかしくなってきた(笑)」 ーー載せましょう! 「いや、だったら、俺になんか起きたら、その時に好きなように書けばいい。俺も、いつどうなるかわからんし(笑)。まあ、そん時は、そっちの読者に今の言葉、伝えておいてよ」”

? 菅原文太が“若い連中にもうひとつ伝えたいことがある”と遺したメッセージ!「弾ぁ、まだ残っとる」 (via morutan)

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