縋っても触れられない思い出ばかり惜しくて、お別れの手紙が捨てられない 正解かそうじゃないかのどちらかを選んだり、選ぶよう迫ったり きみのすべてが流れ、輝いていた いつだってわたしにかける言葉はまるく、やさしく、都合の良い嘘だってキラキラしていたしあかるかった あなたの哲学は、わたしをやわらかな霧の中にとじこめた わたしの半端に持ち合わせた社会性と、あなたのまっすぐなような頑固なような、その生き方は決して交わらなかったね
どうしようもなく死にそうな時、連絡をよこしても僕を含め誰もあなたを叱らない
どうしていちばん欲しい言葉がわかるのだろう あなたはどんな気持ちでペンを走らせたの あなたが欲しかった言葉が、私はちっとも分からなかった
