“手直しをしているうちに、大事な部分がいつの間にかなくなってしまうことは少なくない。でも、思えば人生で大事なことは全部忘れてきたような気もする。それは、案外悪いことではないのかもしれない。日常に大事なことばかりあふれていたら、なかなか気楽に生きられない。普段は大事なことを忘れているから、生きていけるのだろう。
大事なことは揮発しやすく、どんどん天に昇っていってしまう。忘れてしまった大事なことは、どこか違う場所に溜まっているらしい。忘れたと気づいたとき、そこにアクセスしようと努力するのがいいのだろう。ただ、忘れっぱなしだと何を忘れたかもわからなくなってしまいがちだ。何を忘れたかくらいは、覚えておかないといけないと自戒も込めて思う。”? 細野晴臣「アンビエント・ドライヴァー」より (via terrible-tokyo, doody) (via gkojax-text)
