petapeta: “バレエの基礎的なトレーニングと言えば、バーレッスン。先生が指示する型を真似して何度も繰り返すうちに、その型がしみついて、それにふさわしい筋肉がついていくって仕組みで、身体を作って…

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“バレエの基礎的なトレーニングと言えば、バーレッスン。先生が指示する型を真似して何度も繰り返すうちに、その型がしみついて、それにふさわしい筋肉がついていくって仕組みで、身体を作っていくんだが。
娘いわく、その退屈で、嫌々やっていたバーレッスンが、フランスでは、いちばん楽しかったというのだ。
「バーレッスンでも、感情をこめて、意味がある振りのようにやるんだよ。手を上げるだけが、いちいち大げさになって、笑っちゃうようなこともあるんだけど、それが面白いんだよ。バーレッスンでも、こんな風に考えればいいんだって思った」
「うーーん、たぶん、それはレッスンを舞台につなげているってことなんじゃないかな。レッスンの目的は、いかに手を上げる動作がうまくできるようになるかではなく、最終的には舞台で踊るってことを目指すわけだからね。バーレッスンは、その舞台のための練習ってことが位置付けられているってことなんじゃないかな」
「そうか、確かに、演技しているようにバーレッスンをやっていると、単純でつまらないとは、思わなかったね」
上で書いた「フランスはやる気がないタイプは伸びない」ということだが、「やる気がでない」ってのはどういうことなんだろうってのを思うと、対策も考えられるよね。
例えば、娘が小さいころは、「毎日が本番ならいいのに」と言っていた。それは単純に素敵な衣装を着て、華やかな音楽が流れる発表会ならいいのに。そうやって楽しく踊るってことばかりならいいのにってことだったんだが、そう言われるたびに、
「そんなのはありません。我慢してレッスンをきちんとやった人だけが、本番に出られるんです」
と返していた。しかし、よく考えてみれば、「我慢して退屈なレッスンになれろ」よりは、「おもしろいレッスンに参加すればいい」の方が自然ではないか。それが無理だとしても、この退屈なレッスンには意味があり、終わりがある。つまり、舞台で踊るという目標を設定して、それを目指した練習を積み重ねていると意識させればいいんじゃなかろうか。
恐らく、フランスでのレッスンは、そういう部分を洗練したものじゃないのかなぁと。
表現には技術が必要なんだけれど、その技術を習得する課程が、日本はしんどい場合が多いなってことなのかもね。根性と我慢と退屈さ。それが当然と思い込みすぎかもね。”

? 北沢かえるの働けば自由になる日記 – [Today][bubble][onoko]まっすぐ歩けとは言うが (via odakin)

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