福島県の大熊町に、「読書屋 息つぎ」という本屋さんがある。ここを唯一無二の「息つぎ」たらしめるいくつかの要素がある。ひとつめは、夜の三時間だけ開くこと。だいたい六時に開店し、九時には閉店する。そして、本が並ぶスペースに屋根や壁はなく、野外の店であること(雲のない冬の夜は、星がとても綺麗に見える)。最後に、「読書」という体験そのものを提案することだ。
? 川内有緒著「読めること/読めないことの先」(學鐙企画・編集委員会『學鐙』秋号〈第121巻第3号〉、2024年9月、丸善雄松堂)
Bent my ear to hear the tune and closed my eyes to see
福島県の大熊町に、「読書屋 息つぎ」という本屋さんがある。ここを唯一無二の「息つぎ」たらしめるいくつかの要素がある。ひとつめは、夜の三時間だけ開くこと。だいたい六時に開店し、九時には閉店する。そして、本が並ぶスペースに屋根や壁はなく、野外の店であること(雲のない冬の夜は、星がとても綺麗に見える)。最後に、「読書」という体験そのものを提案することだ。
? 川内有緒著「読めること/読めないことの先」(學鐙企画・編集委員会『學鐙』秋号〈第121巻第3号〉、2024年9月、丸善雄松堂)