uroko: 白龍園・京都
moko1590m: “馬は筋力を使わずに直立した姿勢を保つことができます。簡単に言うと、関節が伸展した状態を靭帯だけで保持できるという表現が近いでしょうか。これにより、馬は立って寝ることができるよう…
“馬は筋力を使わずに直立した姿勢を保つことができます。簡単に言うと、関節が伸展した状態を靭帯だけで保持できるという表現が近いでしょうか。これにより、馬は立って寝ることができるようになりました。 ちなみに、立って寝ている状態の馬は常に4本の足をまっすぐ伸ばしているわけではなく、どれか1本の脚は体重を掛けずに休ませているそうです。4本のうち3本で体重を支え、残りの1本は休ませているなんて器用ですね。 横になって休むことも
もう1つ、馬に関する噂で「横になると死んでしまう」というものがあります。これは、ちょっと事実とは違いますが半分は正解と言っても良いでしょう。 人間に比べれば横になっている時間は短いですが、前半でお話ししたようにリラックスして30分ほどのまとまった睡眠を取るときや夢を見ているときは、横になっていることが多いです。また、体重が軽く、多くの休眠時間を必要とする子馬は横になって寝ている姿が頻繁に見られます。 横になるということは、馬にとって肉体だけでなく精神的に安心している証拠。立って寝られるとは言っても、やはり横になって休息する時間は必要です。 ただし、何らかの体調不良やケガで立つことができないとなれば話は別です。人間の場合は横になったまま療養することができますが、サラブレットやアラブ種といった“軽種”の馬でさえ体重は450?500kgほど。この体重で長時間横になれば、内臓が圧迫されてしまいます。 また、人間ではふくらはぎがそうであるように、馬は蹄が第二の心臓と呼ばれています。これは歩くことで蹄が伸縮し末端の血行を支える働きがあるため。しかし、立ち上がることが困難な馬は蹄がポンプとしての機能を果たせなくなります。 このように、立ち上がれない状態の馬は内臓や蹄の機能不全によって結果的に命を落としてしまうことが多いという話が変化して「馬は横になると死んでしまう」と言われるようになったと考えられます。”
paolo-streito-1264: Fulvio Roiter. Venice.
Fulvio Roiter. Venice.