“未熟な詩人は模倣し、熟練した詩人は盗む
Immature poets imitate; mature poets steal.
T.S.Eliot Immature と imitate で韻を踏んでいる。言い忘れてたけど、本書で紹介されている全ての「すごい言葉」には、原文の英文が添えられている。英語関連の編者ならではの配慮だね。
リズムやリピートが同時に目に入ってくる。このT.S.エリオットのは有名どこだけど、tumblr や twitter で、この変調を目にしたぞ。 オリジナリティとは、失敗した模倣のこと。 オリジナリティってのはね、うろおぼえのことなんですよ。
自分が感動したものを適当に再現したら、
それがその人のオリジナリティになるんです。 引用元と引用先が入り乱れ、幾度も retweet や reblog を交錯しながら浮かび上がってくる。必ずしも、欲しい情報だけが欲しいわけじゃない。必要なのも、欲しいのも、欲しいかどうか分からない(けど関連しそう
な)情報も、見たいのだ。この、”ゆらぎ”の入った取捨選択の技術として、tumblr は素晴らしい。”? すごい言葉: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる (via kiku)
ちなみにエリオットは20世紀前半、文学界で幅をきかせた詩人兼批評家。
作家の個性(オリジナリティ)を否定して、あらゆる作品は伝統の中に位置付けられないといけない、という自分の詩論を批評家として展開したたちの悪い男。
実際にエリオットの作品は、古典から現代までのあらゆる作品からの引用をつぎはぎして書かれており、しかも引用元の文脈まで知らなければ作品の意味がわからないので、文学に精通したインテリにしか読めないものばかり。
ほとんど文学トリビアクイズみたいなもん。(via hanskoipf)