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“ファウストがやばい。まじやばい。
いや、ラノベの雑誌じゃなくて、ゲーテさんのファウスト。 マドカマギカの元ねたがファウストだって聞いたんですよ。
そういや、この歳まで手塚治虫の漫画しか読んでなかった。さきに読まないとマドカマギカ見れないと。 そう思って、文庫本を買ってみたんですけどね。
マドカマギカどうでもよくなるくらい、ファウスト凄い。 いや、ここしばらく、脳がスランプで本が読めなかったんですよ。
何を読んでも、頭が空回りして、のめりこめない。どうでもいいやと思っちゃう。歳だね、もう。 で、今日、電車の中で、ふとファウストの文庫本広げて。
やられた。
序章から、いきなりやられた。
何、あれ? 物語のあらすじとかは、多分どうでもいいんですよ。
なんというか、あれ、ホンネの塊なんです。悲鳴の塊なんです。
どの一行も、もの書く人間の、ものを書きたいと思う人間の、心の叫び。
無駄が無い。穴が無い。余裕があるように見えて、余分な贅肉は削りきっている。 ゲーテはあの本に60年かけて、80歳まで書いていたそうな。
ヨーロッパきっての天才の60年。
老いていく感性に焦燥する心と、ため息と、老いない眼光が篭っている。 グラップラーバキで言うと、独歩や渋川の爺みたいな領域。
鬼がいる。
数十年血を吐いて、成長に焦がれ続けた鬼が、そんなそぶりも見せずに涼しく笑っている。 すげえ。名作とは、ああいうものなのか。
戯曲とは、ああいうものなのか。
やはり、読まないで死ぬのはもったいない本って、あるな。”

? 3ToheiLog: ファウストがやばい (via ginzuna)

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