これからTumblrを使う人へ向けた7ヶ条
1.自分語りはドンドンしよう
Tumblrは無理して何かに属さなくても良い。
自分だけの価値観、それがたとえ旅の途中で見つけた言葉でも、Tumblrに記そう。ここの人たちは、それをちゃんと受け止めてくれる。
2.マイノリティを主張しよう
「ロリコンで、14歳以下しか愛せない」「重度の鬱病だ」「LGBTだ」「あの子とセックスしたいし、あの子ともしたい」etc…
Tumblrには、そんなマイノリティに対して、「一言付さずにいられない!」とでも言わんばかりのカスみてぇな人たちはいない。
個人が個人として存在できるこのSNSでは、そもそも最初からマイノリティなんてものは無い。安心してドン引きエピソードを暴露しよう。
3.もがこう
何かを成さねば何も書いてはならない…なんてのは、Tumblrにおいてはナンセンス。作り損ねたケーキでも、クソまずい炒飯でも、しっかり平らげてくれるのがTumblr。
きみがもがくその苦悩、誰かを思う気持ち、それが一番大切だと、ここのみんなは知ってるんだぜ。
4.許されよう
きみがこれまで犯した悪事も、Tumblrなら許される。
悪事を犯す時、人は泣きながら自分の良心を踏み潰すのだということを、ここのみんなは知っている。
…もし、自分の良心を踏み潰さずして、やり遂げた悪事があるとしたらどうするかって?
きみが、書かなくてもいいそれをここに書くことで、きみの中の何かがその悪事によって侵されて、それに気付けず苦悩している自分を発見できるだろう。
もし単なる悪行自慢なら、5chというすてきな場所がありますよ。
5.愛そう
Tumblrに住まう人々は、みんな愛しい。自分の弱いところを開けっぴろげにして、しくしく泣きながら文章を書いている。
彼ら彼女らはみんな、どんよりと暗く、湿っていて、でも人肌みたいに温かい闇を背負っている。
その闇こそが愛であり、人が持ち得る唯一つの力であることを理解しよう。どんな醜悪な見た目でも、また反対に可憐な見た目のその内部に蛆が百万と蠢いていても、目を逸らしてはいけない。
蝶だってサナギのときはキモいもんだ。
6.自己嫌悪は程々に
もちろん、Tumblrは自己嫌悪も残さず平らげてくれる。
けれど、たまに過去の自分の投稿を見返してみよう。どうだろう?よくもまぁ2年も3年も、自分自身を恨めたもんだね?
自己嫌悪はきっと、誰でも平等に経験する。それはほら、ちょうど反抗期みたいな感じで、きみの心が、自分自身からの自立を欲してる証拠だ。
クズだ、ゴミだ、のろまだ。頭も悪いしぜんぜんモテない。あぁもう終わりだ。滅亡だ。
そうやって自分自身に降りかかる責任を、「自分自身に」逸らすのはやめよう。僕はクズでのろまなきみは好きだけど、それを理由に顔を上げないきみは嫌いだよ。
7.四季は文字で感じるもの
Tumblrを使っていると、四季を文字で感じ取れるようになる。
「フォローしてるあの子が、恋の話してる。春がきたなぁ」
「あいつが、夕暮れ時の涼しいベランダで、煙草吸いながら元カノの話してる。もう、夏か」
「木枯らしが身に染みるって。人肌恋しい季節か。もう秋だ」
「みんな詩を書き始めた。美しい。何度目かの冬だね」
ここ、Tumblrは文学的な雰囲気に満ち満ちている。