けさは小雨がそぼ降る中、犬の散歩。短い靴下をはいて長靴をはいたら、右くるぶしのちょうど下のところが靴擦れになって、一日中ヒリヒリしていた。通勤の帰り道、かばんに入ったままだったMDプレーヤーでDave Edmundsのベスト(写真上のLPから昔起こした)を聴いていた。ちょうどJR神田駅に到着したところで、”I Hear You Knokin'”が始まったのだけれど、きょうはなぜか駅前でストリート・ミュージシャンがサックスの音も高らかに「悲しい色やね」(上田正樹)を演奏していて、Daveの演奏がよく聴こえなかったので爆音でリピートして対応。アナログのノイズが懐かしい、でも家ではもう聴けないんだよなあ。デジタル化も最近は簡単になってきているけれど、もうわずかしか残っていないレコードのために投資するのは躊躇してしまう。自転車のホイールを新しくするほうがプライオリティとしては断然高い。
堀江敏幸のエッセイ集「回送電車」。最初はインテリ度が高すぎてついていけない感もあったけど、ひとつひとつの文章が短いことや、年齢が近いせいか取り上げられているトピックに親近感があって、妙に引き込まれた。なかでも「三行広告について」は秀逸。続編も図書館でみつけたが、フラナリーをまた借りたので、しばらく我慢。「パーカーの背中」を電車の中で読む、この圧力は何なのだろう。小説でこんなことが可能なのだ。