ここ何日か雨降りやら何やらで自転車に乗れなかったので、休みにもかかわらず近所を走ってみた。最近は乗らないと体の調子が悪くなってくるため、メンテナンスを兼ねて。エンジンと同じで使わないとだめみたい。ただ時間帯も、通勤ルートもいつもとは違うので、いまいちスピード出せず。まあ、休みだからいいか。
光文社が古典の新翻訳を文庫シリーズを出しているのは前から気になっていたのだが、近所の図書館にも入り始めた模様。これまで「ベニスに死す」だったような気がするけど、今回の光文社文庫は「ヴェネツィアに死す」。もう100年近く前の小説だ。
とはいえ、わたしは初めて読む。部分的には見た気もするが、映画も全編通して鑑賞した記憶はない。
すごいのは第2章、会社から帰宅途上の通勤列車の中で読んでいてクラクラした。まるでボルヘスの詩か、延々と続くエルヴィン・ジョーンズのドラムソロを聴いているかのような印象。ずっとこの調子だとツライなあ、と思ってたら、第3章からはフツーにいい感じ。須賀敦子から違和感なくヨーロッパテイスト続行中。