先日、久しぶりにワイルド・バンチを見たけど、やっぱりすごかった。何度見てもスゴイ。イーストウッドもいいけど、ペッキンパーはもっといい。こういう作家を輩出できるアメリカという国がうらやましい。
寅さんシリーズの視聴率を上げるためなのだろうか、NHKが渥美清の特集をしているのを見たけど、「男はつらいよ」を48作も作る意図はどこにあるのか最後までわからなかった。子どものころに繰り返しTVで放映されていたから、けっこう楽しんで見ていたはずなのに。番組では渥美の死によってシリーズは終了、大船スタジオが閉鎖された・・とナレーションが入っていたけれど、スタジオ閉鎖の本当の原因は渥美の死ではなく、次世代のクリエイターたちを育成することに失敗した日本映画産業全体の問題だろうと思った。
アメリカのTVシリーズ「ローハイド」が7年間で全217のエピソードを放送し、イーストウッドというとてつもない才能を育んだのに比べると、「男はつらいよ」は何を生み出したのか?「釣りバカ日誌」という答えはあまりにも悲しすぎる。
「Sin City」をようやく見た。見終わってすぐに、もう一度見たくなった映画は久しぶり。ロドリゲスはマリアッチ、スパイキッズ、パラサイト、何をやってもイケル。