中村元の「ブッダ入門」は、ブッダその人間としての生涯を大まかにまとめたもの。講演を収録したかたちになっていて、わかりやすいのがいい。「スジャータ」とか、日本ではおなじみの名前が出てきたり、とにかく人とか物の名前の響きが楽しい。自分は仏教的な風土がどこかに残っている土地で暮らしていると思っていたけれど、オリジナルはずいぶんと違う環境で生まれてきたんだなあ、といまさら感じた。(インドへ行ったことないので)いちばん印象に残るのは「象軍団」かなあ。
もう少し仏教関連の本を、ということで、「仏教が好き!」を借りてみた。中沢新一と河合隼雄による対談集、楽しみ。