時の過ぎるのは早いもの、先週とある集まりで六本木で朝まで過ごすことになった。昔はもっと歌えたと思うカラオケとか、懐かしい感じがした。多分に自分が齢を重ねたということも大きいと思うけれども、今から10年前、もうバブルも終わってたころなのに、いわゆる「底抜け感」が全然違っていた。あの頃はどうして、あそこまで意味もなく盛り上がれたのか?そのころ一緒に仕事をさせてもらった方たちと、お互い「あれは何だったのか?」と話すこともあるが、実際何が変ったのだろうか。もちろん時代が変ったといえばその通りだし、ひとりものが新しい家族の一員となり、取り巻く環境が大きく変り、それにつれて考え方、何がプライオリティなのかということが不可逆的な地殻変動を引き起したとも言える。それはごく自然なことだろう。そして、大事なものだけが残っていくのだろうか。
Mr. Incredible
長男とともに吹き替え版で見た。行きの車の中では、中村一義の百式ニューアルバムを試すが、いまいち。ディペッシュ・モードのリミックス・アルバムの方がいまはフィットする。長男も気に入った模様。平日の初回ということでガラガラのシネコンにて、巨大なポップコーン・バケツと飲み物を抱えて鑑賞する。途中、2・3箇所で「怖い」と言って引いていたが、大体はいつものように集中して見ていた。父親役の声優が三浦友和というエンド・クレジットに、反応する観客多し。よく出来てます、笑えます。ただ、わたしは予告編で十分という感じでした。ピクサーって、完璧を目指すあまり逆に心を揺り動かされるような作品を生み出せていないような気がします。ティム・バートン製作の「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の肌触りみたいなものが欲しい。ランチは怜さんオムライス、私は坦々麺。素材としてはたいしたもの使ってないだろうし、心を揺さぶる食事ではなかったけど、子どもと一緒だとおいしいものです。ということで帰りのミュージックはCCR。ボックスセットから1970年の録音を集めたディスクを聴く。ミネラル豊富な音楽です。息子はジョン・フォガティの甲高いヴォーカルを聴きながら居眠り。なんとも幸せな一日でした。