駅前通りに改装中の店舗がブックオフとしてオープンするらしい。図書館ユーザーの私にとってはあまり「ありがたみ」はないけど、このチェーンはCDも売っているので、そちらの方が気になる。だいたい中身より見た目、専門的なものより、漫画という傾向なので、特に音楽CDの場合、意外な掘り出し物と出会う可能性がある店なのだ。つまり、一般の中古CDショップとは違う基準で選別され、陳列されている、厳しい言い方をすれば、価値を分かってない人間が仕分けしているのである。たとえば、Bruce CockburnのCDが700円とかで売られていたりする、これは可処分所得の低い音楽愛好家にとっては、ある意味探しがいのある店だろう。いま、あらゆる情報がオンラインでやりとりされ、選別され、ソートされ、目的のアイテムに簡単にアクセスできるようになっているが、一方であらたな発見とか、偶然の出会いが激減している。一般的なCDショップへ行っても、どこかで見た商品が山と積まれているだけで、ちっともワクワクできないのだ。だから、これからもブックオフは音楽好きでないスタッフが仕入れ、値段をつけるということを続けて欲しい。