Sail away

久しぶりの自転車通勤。もうだいぶ寒くなったので、最初は長いビブを引っ張り出したけど、たしか11月はまだ短パンでいけたはず、と思い直して差し替え、正解だった。走り出して5分もすると暖まって、朝日もやたらとまぶしいし、冷たい風も心地よい。ブランクがあって走ると、やたらと速く感じたりすることがあったけど、今回はとくにフツー。速くもなければ、遅くもないといったところ。週末なので車が少ないので、たぶん遅いんだろう。途中、いろんな自転車に抜かれた。オレ遅いなあ、と思いつつ、長丁場だし、と慰めつつマイペースで走り続ける。きょうはずっと頭の中でRandy NewmanのSail Awayが鳴っていた、Nilssonバージョンね。

total: 9900.4km

The Baron in the Trees

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今月の夜勤は昨日で終了、オートバイ通勤だったこともあり、帰り道に宮田酒店にてニューボトル購入する。ここ2・3日で寒さがググっと増してきて、モーター付きの二輪車に乗るときにはウィンターグローブと革ジャンでちょうど良いくらい。

小池昌代の「ふしぎな木のぼり」という詩の一節。

一度でも 木にのぼったひとは
それ以降
のぼれるかという可能性を測ることなしに
木を眺めることは不可能になる

設定では40歳を過ぎて初めて木にのぼったことになっているから、おそらくそうかもしれないなあ。わたしが子どもの頃、家の近所の(昭和40年代になっても防空壕の址がまだ残っていた)小高い丘や、観行寺というお寺の境内には鬱蒼と樹が生えていて、そこいらの木によく登っていたのを思い出す。もう登らない日はないくらい、やたらめったら登ってたような気もする。思い出すと、その木にのぼれるかどうかよりも、どう登るかだけ考えてたんじゃないかな。登れない木なんて想像もつかない狭い世界に住んでたということかもしれないが。いまは、わたしが当時縄張りとしていた場所に比べ、登るのに適した木が少ないようにみえるのが残念だ。木のぼりって楽しかったなあ、機会があれば登りたい、とまでは思わないけど、自分の子どもたちがあの環境にいたらと想像すると、ちょっと戻って放り込んでみたいぞ。

too much

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内田樹の研究室でたびたび取り上げられていたこともあって、少し前から気になっているカミュ。繰り返し読んでる「異邦人」はとうとう文庫本を買ったし、図書館で何度も借りている「反抗的人間」はわたしにはちとハードルが高いけれど、いま読んでる「シーシュポスの神話」はけっこういける、おもろい。きょうは、夜勤明けの帰り道に神田駅前のいつものいずみ書店をちらっとのぞいてみたら、小栗旬の写真が帯に入ったカリギュラが並んでいる、しかもあとがきは内田本人。ああそういえば、そんなエントリーも読んだ気がするなあと思いつつ、ハヤカワ演劇文庫というシリーズの薄い文庫本だったので軽い気持ちで手にとってレジに向かう。が、値段を見たら700円と書いてあり、瞬時に棚に戻した。本の内容と厚みは比例関係にあるものではないけど、わたしの金銭感覚にはトゥーマッチ。この強気の価格設定は小栗くんの事務所へ支払う写真使用料が上乗せされているのか?昔の岩波文庫だったら新品で150円か200円くらいの厚さ。図書館で借りることが多いので本の値段には疎いが、文庫本って高いのね。そういえば、「異邦人」も400円だったし、安くはない。念のためアマゾンでチェックしてみるとカリギュラ新潮文庫版については中古のみ取り扱いで最低1400円くらい・・・。時間があれば古本を探すという手もあるけれど、図書館に行けばカミュ全集にも入っているはずだし、やはり借りることにしようと思う。

poetry

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小池昌代の詩集を借りようと思って、つい同じ棚にあった都築響一「夜露死苦現代詩」も借りてみたらこれが面白い。毎日どこかで目にしている相田みつを(わたしはあまり好きじゃない)の美術館についての記事があとがきとして掲載されていて、考えさせられてしまった。

parrilla

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Google Street Viewにスペインが追加されたというニュースを読んで、マドリッドで印象的だったアルゼンチン焼肉の店「El Gaucho」を探したら、看板が残っていたのを確認できた。ここのレストランはマドリ標準の21時オープンで、それ以前はウェイティング・バーのカウンターしかないけれど、波型のトタン板みたいなのに乗っけてソーセージとか焼いてくれるのがとてもセルベーサと合う。それからリンゴとブルーチーズのサラダ(胡桃も入ってた)がおいしい。ああ、いつかまた行ってみたいものだ