Rain or shine

rain

きょうは降ったり止んだり、晴れたり、蒸し暑かったりアジアな日。久しぶりに電車に乗って移動中、国書刊行会というユニークな本をたくさん出版している会社が2000年に発売した「ボルヘスの世界」を読んで、ドクター・ジョンの新作を聴いていました。子どもたちは相変わらず一日中、鼻タラシだった模様。ボルヘスに関して日本と海外の様々な作家が論じた文章を集めた世界は、昨日DVDで見た「シカゴ」「戦場のピアニスト」よりずっと楽しい。だいたい「夜と霧」を読んでないと「ピアニスト」はよく分からないんじゃないか?ブルース・ブラザースに出てくるシカゴの方が行ったことないのにシンパシーを感じるし。:roll:

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ジェリー・ガルシアの6枚組CDセットがリリースされるらしい・・・というニュースを聞いて、Rhinoのページを覗いてみたら、案の定だった。「All Good Things」と題されたボックス・セットは、サブ・タイトルに「Studio Sessions」とあるところからも、差別化に工夫が感じられる。というのも、etree.org といった音源サイトにはJerry Garcia関連のライブはたくさん出回っていて、今日だけでも70年代から80年代にかけて9つのライブをダウンロードすることができるので、ライブ音源は買う人いないだろうから。実際いま私は、83年5月28日マサチューセッツのCape Cod Coliseumでの演奏を聴きながら書いている。JGBの演奏はGrateful Deadをさらにユルくした感じで、カバーも多いので、スタジオ・セッションってどうなんだろう?でも、ライナーノーツは読んでみたいと思う・・・こういう人は多いんじゃないだろうか。それを見越してか、他のアーティストだとサイト上で公開していることも多いライナーノーツが、このセットに限ってはトラック・リストのみの掲載になっている。商売上手なライノ。
72年のサンフランシスコでの演奏はかなり熱い。

Kids are alright

When I paint my masterpiece.
創作の合間にTVを見る・・・世田谷の焼肉店にて

週末に子どもと「スパイ・キッズ3」を観た。もちろんDVDでだけれども、ロバート・ロドリゲスという監督は「マリアッチ」という極低バジェットの映画で有名になって、先日ジョニー・デップなど大物が出演した続編が公開されてましたが、面白いキャリアを歩んでます。子ども映画と思って敬遠している方には、だまされたと思ってみて欲しい逸品です。ある意味、深みがあります(笑)。ロドリゲス監督はマリアッチのあと、「デスペラード」、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」など、スタイリッシュな作品を手がけてましたが、ターゲットの年齢をどんどん下げるように、「パラサイト」、そして「スパイ・キッズ」シリーズと没入していき、そのころから私はフォローしなくなりました。しかし、自分の子どもと一緒に映画を楽しめるようになるにつれ、「スパイ・キッズ」は劇場に足を運ぶところまではいかないものの、しっかりDVDでフォローするようになり、実は大人も楽しめることに気づきました。スティーブ・ブシェーミや、ジョージ・クルーニー、サルマ・ハエックといったロドリゲス映画の常連がちょっとずつ出ていたり、本人は分かって出演しているとは思えないほどの怪演を見せているシルベスタ・スタローンなど、ユーモアと風刺が実に楽しい。スタイリッシュな映画もステキなロドリゲスですが、子ども映画もステキです。

Fish

fish

先週末に魚を見に江ノ島へ行った。入場料は大人2000円也。おととし恐竜博へ行ったときにも感じた(大人2500円)けれども、こども連れの大人はもう少し安くするべきだろう。子どものためならいくら払ってもいいが、自分のためには倹約という人のほうが多いのではないか?たしかに施設も素晴らしいが。7年前に自分の手からえさを与えた南象アザラシのミナゾウ君が、ショーアップされた芸を見せていたのが感慨深かった。当時は寂れた水族館の片隅で生きてるのか死んでるのか分からないような感じで横たわっていたのに・・・。
四方田犬彦の「ハイスクール1968」を読了。当時の高校生はなんとハイブロウなのだろう。わたしもこんな世界に憧れていたし、20年くらいあとにはTVとかビデオとか、レンタルCDとか・・・同じように音楽、映画を見られる環境にあったはずだが、こんなインテリの高校生なんて想像できない。どんな時代でも大事なのは感受性なのだろう。ビートルズのホワイト・アルバムは私も中学生のときにカセットテープにて聴き倒したけど、レボルーション・ナンバー9は、いつも早送りしてたか、ほかの事をやっていたような気がする。セリーヌをもう一度借りてみようと思った。 🙂

きょう車で聴くMDを作ってたのだが、ザ・バンドの「ステージ・フライト」とザッパの「ホットラッツ」って同じ1970年リリースなのね。奇抜なMD1枚出来上がり。四方田さんがザッパのアブソルートリーフリーにも言及していたせいだろうか。久々にザッパのCDを聴いた。