はじめてアトム・エゴヤンは、98年の春セビージャの映画館で観た「スウィート・ヒアアフター」だった。2ヶ月くらいスペインに滞在していたとき暇つぶしに。スペイン語字幕だったと思う。実はスペインで上映される外国映画が、ほとんど吹き替えバージョンなのを知らずにマドリッドで「LAコンフィデンシャル」に行き、あらら全員スペイン語でしゃべっている・・・という苦い経験をしていたので、このときは向こうの「ぴあ」みたいな雑誌でちゃんと調べていったのを覚えている。

「秘密のかけら」の前作にあたるのが、「アララトの聖母」。だいぶ前から手元にあったのだけれど、パッケージのデザインが重々しくて後回しにしていた。見た後に思ったのが、DVD表紙にも登場している母親役の女優の濃すぎる存在感。とにかくウザイ。そういう演出なのかも知れないけど、また観たいとは思わなかった。

自身アルメリアの出自を持つ監督の力作といえば、そうだろう。緻密だし、完璧に近いし、登場人物の関係などもすごく考えられている。重すぎるテーマのシンボルとしてのさまざまな人間関係のハブとなる母親役には、まさにぴったりの配役。しかしその重さゆえ、彼女のシーンになると映画は沈滞しテンポ感が悪くなるような気がした。私はもうちょっとバランス感がほしいなあ。

ちなみに「LAコンフィデンシャル」は、いまだに英語バージョンで観ていないので、わたしの印象はかなり珍妙なままだ。

e g o f i l m a r t s

Posted in Culture, Movie at November 5th, 2006. No Comments.

これまで観た彼の作品は、だいたいがスコットランドが舞台になっていて、いつも強い訛りの英語という印象があるけど、「やさしくキスをして」も同様、そういう意味ではローチ節。ラブ・ストーリーを基本にしつつ、宗教と家族がどれだけ個人の生き方に大きな影響を与えるか、についてローチ御大が映像化してみせる。なかなか秀逸なラスト・シーンにホロリと来てしまうのは年齢のせいかも知れないなあ。

DVDを観たあとで、いろいろ検索していたらケン・ローチが今年のカンヌでグランプリを受賞したことを知った。日本公開はちょうど今月なのだが、東京ではわずか2つの映画館でしか見られないらしい。ローチのマーケット規模にふさわしいのかも知れないが、カンヌ最高賞を受賞することが分かっていたら、もうちょっと増えていたのかも。

それからクストリッツァの新作が今年公開されてたこと、欧州映画事情に疎くなっている自分にも気づいた。多額の広告費が使われる大作の状況はTVなどで嫌でも目にするけど、ヨーロッパの優れた作家の動向については自分で調べないとダメみたい。

Posted in Culture, Movie at November 4th, 2006. No Comments.

ちょっと前の記事になりますが、ドクター中松氏インタビュー。気の利いたコメントのリンクも必読か。

PingMag - 東京発 「デザイン&ものづくり」 マガジン ? Archive ?

Posted in Culture at November 3rd, 2006. No Comments.

shoji

自転車前輪のパンクを直した後、前から気になっていた破れ障子を繕う。ホームセンターで購入して、ほったらかしになっていた障子紙はすっかりホコリを被ってしまっていた。そして、同時に買ったはずの両面テープは見つからず、実母よりヤマト糊を水で溶いて刷毛でやると良いとのアドバイスを受け、適当にやってみた。ひとつの升目が大きめなので、切り出すのが面倒くさいけど、後ろの見えない部分なのでかなりアバウトでいいみたい。ポイントは張ったあと霧吹きで軽く湿らせてやること。乾くとピンとはる感じになる。障子紙と糊というのは、本当にスグレモノであることを痛感。当然のことだが日本の風土にバッチリなのだ。張り替えた障子紙は気持ちいい。

Posted in Culture at November 2nd, 2006. No Comments.