下書き供養

koitouta:

下書き供養

忘れることが怖い。

その時々に感じた感情を忘れないように始めたタンブラーでさえも、読み返して思い出せることには限りがある。感情の細部まで、鼓動が早くなったこと、恐怖で心が落ちていった感覚、天気も風も匂いも、全部覚えていたいのに。望んでいないのに、ゆっくり薄れていく。