内田樹も本人のブログで書いていたような気がするのだけれど、これからは内向きでけっこう、わたしは外国のことよりも日本国内のマーケットを意識して仕事しますよ、と。最近は景気も良くないし、足元からキチンと見直しましょうよ、そして、それで十分なんじゃないの?みたいなこと。http://blog.tatsuru.com/2009/01/05_1110.php
白川静の「桂東雑記」を読んでいて、アジア全体を網羅するようなカルチャーをきちんと学ばなきゃあかんということが書いてあって、ベクトルの向きは違うけど、ちょっと呼応する感じを受けた。松岡正剛の新書「白川静」をきっかけに、足を踏み入れた白川ワールドはとてつもなく深く、楽しそう、そしてかなり凄そうだ。とはいえ、その著作の全貌は巨大なので、とりあえず講演とかエッセイ、インタビューからだなあ。高校に通っていた頃は古文・漢文にまったく興味が持てなかったが、白川静を読んでいたら、きちんと読んでみたくなってきた。いまでも高校では教えられているのだろうか?
白川静の講演がDVD化されている。見てみたいけど全24巻12万円って・・・。
http://www.heibonnotomo.jp/japaneseworld/id86.htm
と、ちくま文庫の新刊で「フラナリー・オコナー全短編」上巻が並んでいるのを書店で発見し、びっくり。おお、なんと奇特な編集者がいたものだ。地元の図書館には蔵書がなく、わざわざ中央図書館から又借りして読んだのだけれど、各巻3780円もする高価な本。この価格がおそらくネックで小金井図書館は購入を見合わせたのだと推測するが、今回の文庫化で1400円に。単行本を上下巻揃えると7000円以上かかることを考えれば、即買いだろう。それでも1000円以上する文庫本ってナンなんだよ、と思うけど。3月25日はフラナリーの誕生日でもある、下巻の発売が待ち遠しい。