先日、自転車通勤途上浜田山付近の歩道を走行中、雨にぬれたU字溝のメッシュカバーの端っこに乗った後輪がスリップ、あっという間にコケた。久々の落車だ(自転車の場合はこう言う)。身体の左側から落ちて、全体重が集中した鎖骨が折れたかと思うほどの衝撃だったけれど、一日経って掃除洗濯など左腕の起動時に痛みを感じるほかは、左腰の軽い打撲、左ひざの擦過傷くらいか。あまり重傷ぽく振舞うと酒も飲みにくいし、家族も心配するので、極力普段どおりに過ごそうっと。
それにしても、そのときの井の頭通りは自動車であふれ、通勤通学途上の人たちもいて相当カッコ悪かったなと思う。自転車は左のブレーキの小部品が吹っ飛んで、バーテープが一部ささくれ立った。そのほかはとくに不具合がなさそうなので、とりあえず痛みをこらえながら走って職場にたどり着くことができた。しかし、こんな日に限ってデスクワーク以外の荷物の受け取りだとか、開梱など腕を使う機会が多かったのには閉口した。そして何とかシフトを終え、仕事場からさあ帰ろうってときに前輪がパンクしてるのを発見。交換して走り出したものの、携帯の小型ポンプしかなくて空気圧がいつもより少なく(腕が痛かったのもある)、またチューブラーなので接着面の強度に不安があるため、いつもよりゆっくり目で安全運転で帰る。と書いていて、タイヤの再接着をしなきゃ、と思い出した。
対論・異色昭和史 (PHP新書)は鶴見俊輔と上坂冬子による「雑談」を収録している。この本を読んで残ったものは鶴見が後藤新平の孫で、日本の学校は小学校まで不良やっていて、その後アメリカの教育を受け、成績優秀でハーバード卒。上坂冬子がトヨタの社員だったことくらいだった。なんだか自慢話を延々聞かされてる気分だが、新書だからこんな軽い感じでいいのか。だいたい彼らの業績をこんな新書1冊で判断しちゃいけないよなと、うすうす感じるけど、もし私がまったく彼らのことを知らずにこの本を読んだとして、じゃあ鶴見や上坂の本気の仕事をのぞいてみようという気にならないと思う。残念な本だった。