Soba

ご近所へ引越しの挨拶にそばを持っていくことなど、最近では珍しいことではないだろうか。わたしたちも昨日、菓子折りと子どもと一緒に挨拶に出かけた。学校の先生をしているというTさんは同じ敷地に住んでいるので、以前から顔を合わせているが、きちんとあいさつしてくれるので、わたしも心掛けて応えるようにしていてよかった。
デジタル技術の森の中で仕事をしていると、顔が見えないコミュニケーションがほとんどだが、一度でも会ったことがある人だとやはり話しやすいのは当然だろう。

きょうの昼は人形町ナンバー1の立ち食いそば、鰹節問屋が経営している「そばよし」。入ってみると、なにやら揉めている様子。工事現場の作業服を着たおじさんは、カレーライスを食べたくて、カレーとついている食券を買ってみたのだが、出てきたのはカレーそば。「オレはご飯が食べたいんだよ」と主張するおじさんに、それは無いけど、あと150円出せばセットになってご飯が付きますよという店の最前線に立つおばちゃん(お姉さんかも)が応戦。カレーがのったご飯を食べたかったみたい。ただ、そんなメニューはないので、店側は代替案を出していたのだが、結局交渉は決裂、おじさんは金なんかいらねえ!と言い残して退場してしまった。

そこまでは江戸っ子気質を感じさせるといえば、いえなくもない抑えの利いたパフォーマンスだったが、去り際に「外人なんか使ってんじゃねえ」と吐き棄てたのはいただけなかった。確かに店で働く女性2名は、アジア系外国人のようだったが、店内のコミュニケーションに関しては何の問題もない、むしろおじさんは食券を買う前に自分の食べたいものを伝えて、アドバイスを受けるべきだったろう。そこまでして、なお自分のリクエストが通じなかったとしても、それは彼女たちが外国人だからというわけではない。日本語の理解力が低いというだけで、食券を買わずに出る選択肢も選べたはず。おかげでせっかくのそばが不味くなった。

First Day

koganei04052005

きょうは長男が新幼稚園へ初登園。緊張していたらしい、帰ってくるとぐったり。でも昼はうどんをしっかり食べた。長男が幼稚園に行っている間、次男と一緒に近所を散歩。このあたりは、狭い道が多いので車の交通量も少なく、世田谷にすんでいたころに比べると、散歩するにも気が楽だ。ただ、気がつくと他人の敷地に足を踏み入れていたり、夜などはバイクで道に迷うこともしばしば。

その後、暖房に使う灯油を買いに出かけた。車の中で次男熟睡。1リットル60円。ちょうど今日から値上がりしたそうだ。いきなり5円もアップ。

帰って引越しの荷物の整理をしていたら、ずっとご無沙汰していたフレッド・ニールが見つかってNYでのライブ演奏を聴く。新鮮ですな、いまだに。すごいと思う。その前に出てきたグラム・パーソンズを聴いていたら、実母が「あら、ひさしぶりねえ、ハワイアン聴くの・・・」と言ってた。ペダル・スチールの響きは独特なので、ひとによっては受け取り方もさまざまなのだ。

夜はトンカツ。次男は午前中はやくに昼寝したせいか、風呂入って速攻就寝。

Nail Clipper

きょうは通勤途上、バイクのキーホルダーからFCバルセロナの飾りが落下。たまたま赤信号直前でほとんど止まるところだったので、すぐに拾い上げ、事なきを得た。CLは残念だったけど、相手のチェルシーには罰則が下された。モウリーニョ監督はバイエルンとの準々決勝2試合にベンチ入りできないということ。あんまり意味ないと思うけど・・・

職場である日本橋は老舗が多いけれども、「うぶけや」という刃物のお店で見つけた爪切りを衝動買いした。本当に老舗を絵に描いたような店で、945円の爪切りでもちゃんと店の銘が入っている、ちょっと渋い逸品に見えた。実際使ってみても、適度な重さといい、シュアな切れ味といい、真っ当な商品という印象だ。店番の女性の包装の仕方にも、職人の仕事が感じられる・・・というのは少し没入しすぎだろうか。一緒に入っていた店の案内を引用します。

天明三年【1783年】創業以来、各種打刃物の製造販売を専業として深き御愛顧をいただき今日に至りました。
家号のうぶけやとは、うぶ毛も剃れる(かみそり)抜ける(毛抜)切れる(はさみ)と申す処より名付けたものでございます。

200年以上このビジネスをやってきたとは・・・
それが、人形町のなんでもない通りに何気なく、普通のたたずまいで存在している。侮れない。

I’m so tired

I haven’t slept a wink…

きょうは引越し、晴れてよかったあ!

でも新しい環境ってなんだか興奮する。まるで子どもみたい。
犬は神経質そうな目をして、少しおびえている。

ネットワークのセットアップがうまくいかない。

Moving

test

引越し先で使う無線ルータを買いに、夜勤明けで朝の秋葉原へ。ところが、ほとんどの店が11時開店ということで、1時間近く町をさまよう。雨まで降ってきた。それでも平日の午前中にしては、外国人ツーリストもちらほら、それなりの人出だった。開店と同時に目当ての店に突入して購入、昼過ぎに帰宅、疲れた。

次男と一緒に昼食、納豆、餃子、牛肉ワカメスープ(卵入り)。

長男の最後のバレー教室観覧。なかなか楽しいが、指導する方は大変そうだった。
帰って荷造りにかかるが、疲れであまり進まず。仕事に行くまで休ませてもらう。

夕食はステーキにサラダ、味噌汁。おいしくてついご飯をおかわりする。
最近は歳のせいか胃腸の具合がよろしくないのが気になる。もう「大盛り人生」からは卒業かもしれない。ただ、体では分かっていても、頭がついていってなくて、ついテーブルにつくと「大盛り」とか選んでしまう。また仕事場で胃腸薬飲まなきゃと思いつつ、バイクにまたがり夜勤へ向かった。

あすは引越し、晴れてほしい。

Fried Noodle

rider

昼飯の材料を買いにマルエツ。きょうはソース焼きそば。
ついでにスタンドで洗車、となりのTSUTAYAに借りていたDVDを返し、まだ半額レンタル期間だったので、トータル・カウリスマキ2巻、イーストウッド、NARUTOなど10本借りる。次男は店内で流していたダフトパンクのクリップ(松本零士)に釘付けになっていた。かっこいいそうだ。車を洗うのに1時間くらいかかって家に帰る。
夜はお刺身。
深夜テレビでW杯ヨーロッパ予選、イングランド対北アイルランドを見る。前半はフィニッシュがイマイチだったが、後半は怒涛のゴール・ラッシュ。ジョー・コールはレギュラー確定でしょう。それにしても、ランパード、テリー、アシュリー・コール、リオ・ファーディナンド、ジェラード、クラクラするラインナップだ。こんなチームを相手にしなきゃならんのに、日本代表は・・・まるでだめだったなあ。
ホタテの貝ヒモを食べ過ぎて気持ち悪くなった。

Mas y Mas

kai

いまテレビからロス・ロボスの「マス・イ・マス」が流れてきた。アメックスのCMだったみたい。最近は先月アメリカで行われていたアコースティック・ツアーの音源をよく聴いているので、懐かしい感じがした。

午前中は子どもと「戦いごっこ」。子どもたちは本気で蹴ったり、パンチを繰り出してくるのでけっこう痛い。しかも今日は唾を飛ばす技を編み出してきたので困った。昨日に引き続きマルエツでブルーベリー・ジャムを買って、段ボールをもらってくる。今回はりんごの箱が目立った。

腹が減ったので久々にパスタを作る。にんにく、赤唐辛子、アンチョビ。子ども用には義理の母が作りおきしたミートソース。のどが渇いたので、いも焼酎「たちばな」水割りとともに。

そのあと、子どもともに再び「マッハ」鑑賞(戦闘シーンのみ)。
夕食の買い物に再びマルエツへ、子どもと一緒に行く。タラの芽天ぷらとビールを買う。帰り道に公園に寄ったが、知らない子どもたちばかりで賑わう様子に、遠慮しながら遊ぶ子どもたち。次男の方が社交性が高いようにみえる。

ベンチから子どもたちを眺めながら、たらの芽天ぷら取出し、ビールを飲みはじめる。タラの芽を食べた妻はベタベタして不味いと文句。うちでひと手間かければもっとおいしくなると言われ、不満気味の子どもたちをせき立てて早速帰る。トースターでかりっとさせて、いい塩で食べたら別物のようにおいしかった。子どもたちは皮膚科へ行く。次男は待合室でかなり遊びまわり、大変だったそう。その間、わたしは家で昼寝、その後、ホワイト・チキン・シチューを食べて仕事に向かった。

Repo Man

tokyotower

今朝、長男の二本目の乳歯が亀田のカレーせんを食べていて抜けた。先日抜けた1本目と比べると透明感が高い。一本目の乳歯はすでに白骨化している感じ。歯の中にも血管があると歯医者が言っていたのを思い出した。

ヤマハのデジタル・ドラム・トイで盛り上がる。

仕事が休みだったので、近所の小洒落た蕎麦屋にて長男とふたりで昼食。彼は天ぷらがウマイと連発してたが、結局蕎麦は全部食べきれず。とはいえ、帰りにしっかりアメをゲット。わたしの頼んだ鴨汁はいまいち味薄し。立地も値段も、味もいま一歩だったのが残念だ。焼酎はおいしかったけど。

引越し用の段ボール箱をマルエツでもらってくる。先日はほとんどミカン用だったが、きょうはバナナ用多し。帰って荷造り。

夜はおばあちゃんのカレー。いつもは子ども用に別に作っているのだが、長男が大人用に挑戦すると宣言。しかし、やはり辛いのか、いつもより少ない食べ方だった。

子どもを寝かせてから、ムエタイ映画「マッハ」鑑賞。相方のジョージを殺しちゃうのかよ・・・。一気に暗い印象になる。DVDのメニューで戦闘シーンばかりのプログラミングでもう一度鑑賞しそうになるが、思いとどまる。

そして先日、途中で止まってたアレックス・コックス。いいねえ、やっぱり、名作の誉れ高いレポマン。ハリー・ディーン・スタントンとロビー・ミュラーのカメラという、奇しくも同じ1984年公開(リリースはレポマンが先)の「パリ・テキサス」と同じコンビが登場しているのに、このC調ぶりはなんなんだ。マイク・ネスミスがプロデューサーになってたり、イギー・ポップがテーマ曲作ったりしているのも、ライ・クーダーとは対照的で面白い。基本はパンク。エミリオ・エステベスの生硬な印象がすごく光る。酔っ払って見るのにいい。

冷えるので寝る。

La Vie de Boheme

kai

どちらかというと、喰わず嫌いだったアキ・カウリスマキの映画に興味をひかれたのは、「過去のない男」できちんとメッセージを受取ることができたような気がしたのがきっかけだった。極太の筆で描かれた水墨画という感じの作風は一貫しているけど、そこに映っている日常生活の些細な動作が、違うカルチャーに触れる新鮮な印象を残す。

最近、「ドッペルゲンガー」、「月の砂漠」といった日本の作品を続けて見ていたのだが、これらの作品の舞台と同じ風土で暮らしている私にとっては、コーヒーをすするとか、酒を飲むとか、ハンバーガーを頬張るといった何でもないシーンで感銘を受けることはあまりない。ところが、パリという土地では、ああこんな風にワインを飲むのか、ゴミはこう捨ててるのか、汚い台所っていうのはこんな感じなのか・・・といった具合に生活の断面が妙に楽しく見えてくる。

もうひとつ私が楽しんだのは画面に映し出された登場人物の心の動き。セリフは物語にユーモアとペーソスを添える副菜であって、メインは映像にこそ語らせるというカウリスマキはほんとうにすぐれた演出家だと思う。

そしてタランティーノと同様にカウリスマキ作品には監督の音楽的嗜好が色濃く反映されている印象があるけれど、リトル・ウィリー・ジョンですよ何といっても。ラスト・シーンの「雪の降る街を」もスゴイけど、わたしは「Leave My Kitten Alone」にやられました。自分の好きな音楽が予期しないところで聴こえてきた時のインパクトは相当強い。ウィリー・ジョンはライノが出してるベスト盤が必聴。

わたしが見たDVD

TSUTAYA

roof

きょうは半額レンタル中ということで、長男と一緒にTSUTAYAに行ってDVD10本借りてきた(長男のチョイス、グレムリン2、ナルト含む)。ラインナップは店によってばらつきはあるものの、それなりのものは揃っている。が、いまから15年前くらいに私が通っていた下北沢南口商店街の小さなレンタル・ビデオ屋に比べると格段につまらなくなってきている。

普段利用しているのは馬事公苑の店舗(我が家ではツタ君と呼び親しんでいる)だが、ここ何年かで、私の好きなラインナップは、縮小はしても、けっして拡大や、新鮮味を増すことはまったくといってなかった。(最近ではアルトマン・コーナーが無くなっているのに気づいて愕然とした)店舗の規模に左右されるのかもしれないし、利用客のプロファイルに応じた編成になっているのかもしれない。渋谷まで足を伸ばして、探せばいいということなのかなあ。それとも、単にわたしが歳を喰って、趣味が偏狭になってきたせいでそう感じるのだろうか。

関係ないけど、昔読んだ「最高の寿司」の特集みたいな記事ですごく印象に残っている玉村豊男さんのコメントで、すし屋っていうのは、そもそもコミュニティに根ざしているべきで、寿司を食べるためにわざわざ遠くまで出かけて行くもんじゃない、近所に気に入った店があれば、それが最高のすし屋だ、と言っていたような記憶がある。

まあ、話をレンタルDVDに戻せば、べつにカルトな映画ばかり置いてあるのがいいとは限らないし、フランチャイズ・ビジネスとして成り立たせるためのラインナップと考えれば、TSUTAYAは頑張っているほうだとは思う。もともとカルチャー・コンビニを標榜していた会社だから、コンビニに個性を求めるのがそもそも違うのだろう。大きくなったTSUTAYAだが、DVDソフトの低価格化や濫発気味の半額レンタル・サービスなどを見てると、ビジネス自体がヤバイのかとも思う。

近所のすし屋みたいに、きょうはこんなネタがおいしいよ、みたいなレンタル・ショップがあったらいいのになあ。私自身は経験ないけど、むかしの古本屋とかレコードショップってそういう「会話」があったと聞く。松浦弥太郎さんのやってるCOWBOOKSみたいなレンタル・ショップとか、ラインナップで勝負する店が近所に欲しいものです。

最近見てよかったDVD