wwwwwwwwwwww123: “『枕草子』に「にくきもの(憎らしいもの)」という章段があって、忙しい時にやってきて話が長い客、酒の飲み方が下品なうえ他人に無理矢理飲ませようとする上司、噂話が好きで…

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“『枕草子』に「にくきもの(憎らしいもの)」という章段があって、忙しい時にやってきて話が長い客、酒の飲み方が下品なうえ他人に無理矢理飲ませようとする上司、噂話が好きであれこれ聞き出そうとしてきてその話に乗らないとこっちの悪口を言い出すやつ、会話を先回りしてくる出しゃばり、 やたらとガタピシ音を立てる(牛)車に乗っている人(耳が不自由なのか)、眠い時に顔の近くをぶんぶん飛び回る蚊(一丁前に羽風まで感じさせやがる)、元カノの話をする男(何を考えてるんだ)、くしゃみの音がやたらデカい人(おまえんちどんだけ広いの)などなど、 現代でも広く共感を呼ぶ内容が並ぶのだけど、個人的にこの章段で学ぶのは、「批評」というのは「読者に共感してもらうこと」がなによりも大事で、そのためには情景描写や心理描写がそれなり以上に丁寧でなくてはならず、それには「比喩」が重要だということ、 そういった文章技術的な土台の上で、普段の生活のなかにおける観察力が生きるのだなぁ…と実感しました。
なおこの章段の最後にぽろっと一行添えられた「戸を開けて出てきて、その扉を最後まできちっと閉めていかないやつ。マジでムカつく。」がとても好きです。開けたら閉めましょう。”

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