どんなに幻滅してもわたしは1から、もしくは0からきみを好きになりなおすことができており、きみもおそらくそうだった 相手のこと何回嫌いになっても、それでも初めからやりなおして好きになることができたんだ わたしはそれを才能や運命の類だと信じていたが、それは違っていた わたしはきみだけにそれができる たぶん どんなに情けなくても、どんなに幻滅しても、目を閉じてひらき直すごとにリセットされるようだった 外見じゃなくて、中身じゃなくて、どれになっても僕のこと好きでいられるなんて思えないって言ってたけど、わたしがそれを一生かけて証明してみようと思ってた 思ってる 好きになりなおせるわたしでいられるから 日記があって、伝記があって、あの旅行のことまた思い出してみようよ わたしがどんな顔してたか あなたがなんて言ったか 車の中で流した音楽忘れないで わたしの運転する車の助手席で眠っていた 言葉があれば錯覚できる 保存できる 恢復できる